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大理石とは「大理石」とは、石灰岩が変成作用を受けてできた、粒の粗い方解石の結晶からなる白色または淡青色の変成岩です。厳密には結晶質石灰岩といわれる、カルシウムが4割程度程含まれている石灰岩で、溶岩の熱によって変性して再結晶したものとなります。古代から建築物や彫刻で材料として使われており、ギリシャやローマの壮麗な古代建築を始め世界中のいたるところで愛用されてきました。漢字の「大理石」という名称の由来は、中国の大理市というところで産出されたことからそう呼ばれるようになったとされています。大理石は美しい斑紋を持っているのが特徴で、現代でも高級建築材として、あるいは彫刻材として使われ続けています。さまざまな色合いや模様が存在し、磨き上げるとこよなく美しい色調となります。緻密で強度に優れているのも特徴で、吸水性は小さくて耐酸や耐火性に乏しいとされます。建物の内壁や床などに比較的よく用いられます。ファッションやインテリアでもマーブルと呼ばれる独特の模様がよく使われます。壁紙や服の生地ほか、さまざまに使われる独特のマーブル模様は、もちろん大理石をイメージしたものです。

大理石と御影石の違い

3種類の石材とは

石材には以下の3つの種類があります。 火成岩 : 溶岩が冷えて固まり、結晶化した岩、堆積岩 : さまざまなものが堆積し、押し固められてできた岩、変成岩 : 火成岩や堆積岩などが地殻変動で熱や圧力を受けて変質、再結晶化した岩 その成り立ちによって性質は異なり、水分の耐性や酸の耐性、比重や硬さなどいろいろな面で違いが出てきます。

大理石は変成岩

大理石は3種類の中で変成岩という部分に分類されます。圧力や超高温の環境による影響を受けた石灰岩の特性や見た目が変化したものです。石灰岩と同様に炭酸カルシウムを主成分に持つ石材です。長遠な時間をかけて温度変化や圧力を受けるので、表面には独特の模様が表れます。この模様が通称「マーブル」と呼ばれて、石材以外の壁紙やファッション製品の模様としても親しまれています。

御影石は火成岩

大理石が変成岩に分類される一方、よく比較対象として挙げられる大理石とよく似た御影石は火成岩に分類されます。これは溶岩がゆっくりと冷やされ、固まることでできるので、他の石材よりも硬度に優れています。基本的には斑状の模様をしている石材なのですが、中には大理石にとてもよく似たマーブル模様になる場合もあります。

大理石の特徴

加工しやすく酸には弱い

大理石は比較的柔らかく、加工がしやすい材質です。また、色や模様の種類が豊富であり、磨くと独特の光沢が生まれます。ただし、炭酸カルシウムが主成分なので酸に弱いという欠点があります。炭酸カルシウムは強酸に触れた場合には二酸化炭素を放出します。よって、酸性雨に晒されると表面が劣化してしまいます。基本的に屋内用で使われるのはそういう背景があるからです。

内装用石材に向いている

軟らかくて加工がしやすい建材である大理石は、その特徴を生かした施工が多く見られます。室内のインテリアとして、彫刻を施して使用されることもしばしば見受けられます。ただし、汚れがついたからといって酸性洗剤で洗ってしまうとすぐに劣化してしまいます。基本的には、汚れにくい場所を選んで使用するべき建材といえるでしょう。

大理石の施工事例

大理石の使用が効果的な例を挙げておきましょう。 ●オフィスの内装壁:白大理石などがよく使われています。 ●戸建て住宅の玄関まわり:玄関まわりの床に使うととても美しい玄関周りになります。 ●会館などの支柱:太い支柱に白大理石を使うと壮麗美が漂います。 ●高級なバスルーム:水回りで大理石を使用すると高級感が溢れます。こういう場合にはシミができないように撥水コーティングを施して使用します。

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