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熟年夫婦の新たな生き方「卒婚」とは?

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新しい夫婦のありかた「卒婚」とはどのようなものか?

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熟年夫婦とは、子育ても終え、定年退職を迎えた世代。
老後までの期間は静かに穏やかに、仲良く向き合う夫婦が理想とされていました。
ところが近年では、アクティブシニアとも呼ばれ、とても元気で活動的な世代へと変わって来ました。

そんな中、結婚生活や夫婦のあり方を見直し、人生の後半を家庭やパートナー中心の生活から、自分のやりたかった夢や、もっと関わりを持ちたい活動など、外へ向けてシフトチェンジする男女が多く見られます。
中でも卒婚という、夫婦の関係はそのままで既存の結婚生活を卒業するカップルに注目が集まっています。

お互いが自分のやりたかった事や仕事に集中するために、身の回りの事や食事などを自分たちで管理し、必要以上に相手を頼らないというスタイルですが、それぞれの夫婦で、かたちも異なり、卒婚の決まりなどはありません。
お互いが了解の上、新しいかたちをとって行けばいいので、同じ家でも、別々に暮らす場合もあれば、それぞれの実家暮らしなど様々です。
ではどのような方が、卒婚に興味を持つのでしょうか?

卒婚に興味を持つ人にはどのような傾向があるか

卒婚と言えば熟年離婚を考える、定年退職の世代、いわば60代以降の方が多いと言われていますが、近年では50歳前後、または40代から卒婚に興味を持つ人が増えているようです。

現代社会は共稼ぎの夫婦も増えて仕事を持った女性がとても多くなっています。
昔のように夫は外で働く人、妻は家を守る人、と言う形から、家事の分担、夫の子育て参加など、様変わりしました。
もはや、私たち親世代の理想の夫婦像というものが、現代にマッチしなくなって来たのかもしれません。

何より女性たちが、大変にパワフルで活動的です。
子育てを終えた方も、趣味やボランティアにと忙しそうです。
フィットネスやジムで体作りを始める人、資格取得に取り組み、仕事に関しても、生活のため=仕事 と言う考えから自分らしさの表現、夢の実現のためのものという女性たちが増え40代、50代から起業する人たちもとても多いようです。
卒婚を考える女性にはこのように家事と家族の世話だけで終わりたくない、という思いからも来ているようです。

卒婚は考えているが離婚はしたくない人は多い

また、卒婚を考えている人が全て、夫婦関係がうまく行っていない、離婚や別居で悩んでいる人というものではありません。
むしろ、離婚する気は全くない。
今のパートナー以外には考えられない。
そういう考え方の人が多いのも特徴です。

中には卒婚は離婚をする前に段階を踏むためのもの、と考えている人もいますが、卒婚は夫婦が話し合いを重ね合意のもとで始めることが一般的です。
信頼関係が不可欠とも言えます。

現在のパートナー以外には考えられないと、思っている人はどのような人でしょうか?
なぜそのような人たちが結婚という形を卒業したいのでしょうか?
これは女性だけでなく男性側の意見も挙げてみました。

長い夫婦生活で人生の後半をお互いがやりたいことをやれる。
これまでできなかった趣味に没頭したい。
依存しあう関係から自立したい。
定年退職後は住む場所を変えたいがお互いの意見が食い違う。
自分は田舎で農業がしたいが、妻は都会を離れたくないと言う。
ボランティアや旅行などで遠慮なく長期間家を空けていたい。
生活サイクルが違うので相手に合わせることが少し難しく感じている。
以上のようなことが卒婚の目的として多いものです。

離婚をしたくない理由は、これまで築き上げた関係を壊したくない。
たくさんある思い出を大切にしたい。
子供のことなどいつまでも相談しあいたい。
親の老後のことを相談できる相手がいるのは嬉しい。
ずっと一緒にいると嫌だと思うことがあるが、別れてしまうと終わりになるので離婚はしたくない。
今日あったことなどを話せる相手がやはりいて欲しい。
夫婦としてこれまでの歴史があるのは大きい。
相手の体調が悪い時は支えてあげたい。
老後、子供の面倒になるのはできるだけ避けたい。

以上のことからも分かるように、卒婚には、心のつながりは失わないでいたいという、気持ちが根底にあることがわかります。

ただし卒婚のスタイルには様々なものがあります。
またこの先もどんどん変化があると思われます。
時代が変わり家族というものが変わってきているから当然のことかもしれません。

私も仕事を通じて、現代を生きる女性たちがいくつになっても輝いていく生き方を応援してきました。
だれでも、いくつになっても幸せになることは可能なのです。
窮屈な家族観やしがらみを乗り越えて有意義な人生後半を送りましょう。

新しい夫婦のカタチを提案する卒婚アドバイザー

山本和美さん(女性ライフスクール)

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