菊池捷男
使用者のための労働問題 セクハラ委員会
2014-03-21
Q 当社は従業員が800名程の会社です。最近セクハラ委員会を設けて私が委員長になったところですが,早速,女子従業員2名から,当社の幹部Aが,酒の席上でセクハラ発言をしたという理由で,懲戒解雇をしてくれという訴えがあ...
菊池捷男
2014-03-21
Q 当社は従業員が800名程の会社です。最近セクハラ委員会を設けて私が委員長になったところですが,早速,女子従業員2名から,当社の幹部Aが,酒の席上でセクハラ発言をしたという理由で,懲戒解雇をしてくれという訴えがあ...
菊池捷男
2014-03-10
Q セクハラをした会社幹部を,人事権の行使として降格にしたところ,降格後の地位では従前の給与が得られず減給になりますが,減給にできるのですか? A 事案によっては可能です。 1,降格は可能 東京地裁平成26年...
菊池捷男
2013-05-14
厚生労働省では,長期間における疲労の蓄積も(脳,心臓疾病による)過労死の原因となる場合があるとして,行政認定基準を定めております。ここでは, ・発症前1か月間に時間外労働が100時間を超える、又は ・発症前2~6か...
菊池捷男
2013-05-14
契約書への記載事項 労働基準法第15条及び労働基準法施行規則第5条により、次の事項が、使用者から労働者に対して書面に明示しなければならないものとされています。 1 労働契約の期間に関する事項・・・...
菊池捷男
2013-01-26
⑷ 審判期日には、事実関係を説明できる者、調停を成立させる権限のある者を同行すること 審判期日は、原則として3回までしか開かれません(15条2項)ので、実質的な審理は、初回から始まります。訴訟におけるような、「相手...
菊池捷男
2013-01-25
⑶ 評価は不要、事実で勝負 昨日のコラムで、Aを解雇した理由を、Aの仕事における能力不足に絞った、ということを書きましたが、いうまでもなく、「能力不足」という言葉は、評価概念です。これは、つまりは、Aという労働者の...
菊池捷男
2013-01-24
⑵ 争点を絞る 例えば、会社が従業員を解雇し、従業員から解雇無効を原因とする、従業員の地位にあることの確認を求める等の労働審判の申立や、訴訟の提起がなされたとします。会社代理人としては、解雇が有効であると考える...
菊池捷男
2013-01-23
5 緊張が途切れることはないので面白い 労働審判申立事件は、 法24条で審判が終了させられる事件は3~4%、 調停成立率70%超、 残り20数%が審判になるが、 審判になった事件のうち異議の申し出がなされる(こ...
菊池捷男
2013-01-22
4 労働審判をする主体 これは労働審判委員会です。労働審判は、地方裁判所でしますが、「裁判所は、労働審判官1人及び労働審判員2人で組織する労働審判委員会で労働審判手続を行う」ことになります(7条)。なお、「労働審判...
菊池捷男
2013-01-21
3 労働審判で扱える事件 ⑴ これは、「労働契約の存否その他の労働関係に関する事項について個々の労働者と事業主との間に生じた民事に関する紛争」すなわち「個別労働関係民事紛争」です(労働審判法1条)。 例えば、解雇、...
菊池捷男
2013-01-20
2 労働者の能力不足による解雇事件という紛争類型 会社が、専門的知識と経験を買って、労働者を中途採用したが、その労働者の知識や能力が、会社の期待した程度に達していなかったため、使い物にならない。そこで、退職を勧奨し...
菊池捷男
2013-01-19
使用者と労働者との間の個別の労働紛争が多発しています。裁判所を通じて、それを解決する方法としては、①訴訟、②仮処分、③労働審判があります。 当事務所は、常時、10件前後の個別労働事件を扱っていますが、最近、労働審判...
菊池捷男
2013-01-18
1 有期労働契約 有期労働契約とは、労働期間を一定に定めて結ぶ契約のことをいいます。この契約は使用者と労働者の合意で締結でき、契約の目的や理由は問われません。 2 労働契約法18条の新設(平成25年4月1日施行) ...
菊池捷男
2013-01-17
1 原則有効 就業規則上、時間外勤務手当を支給する代わりに、一定額の手当(名目は営業手当でも、業務手当、あるいは、職務手当でも良いが、趣旨が時間外勤務に対する定額手当であることが明確でなければならない)を支給す...
菊池捷男
2013-01-16
1 労働基準法37条1項 割増賃金は、「通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額」に割増率を乗じて計算されます。 2 労働基準法施行規則19条及び平成12.3.8基収78号通達 「通常の労働時間又は労働日の賃金の計...