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「DIY」とは「Do it yourself」の頭文字を取った略語。日本語に直訳すると「自分でやる」の意味になります。ただ本来のDIYは、「自分でやれることは自分でする」という理念のもとに行う行動のことで、直訳の意味とは少し異なります。近年では日本でもDIYをする人が増え、棚や椅子などの家具はもちろん従来であれば業者に依頼していた家のリフォームを行う人も増加しています。また、DIYの認知が高まる中でホームセンターなどでは手軽に購入できるアイテムも充実、DIYは生活により身近なものになりました。DIY歴が長くなると、新しく物を作るだけでなく自宅の家具、キッチンや床、リビング周りなど自宅の補修をする人も多く、中には家の室内全体を自分でリフォームする方も増えています。さらに、DIYにはプロになれる資格があり、自宅や教室で講師活動ができるDIY工作アドバイザーや、ホームセンターや工具店などで工具や材料購入のサポートができる日曜大工スペシャリストなどを取得すれば仕事に活かせることも可能です。趣味でDIYを始めた後に本格的に学びたいと考える人も多く、資格を取るためのスクールを受講する人も増加傾向にあります。DIY初心者の方は、DiYの資格を保有する人のサポートを受けるのもひとつの方法です。

DIYをするメリット

自分好みに仕上げられる

DIYのメリットは、自分好みに作れることです。既製品の中で自分好みの物を探そうとすると簡単に見つけることはできません。DIYであれば思い描いたものを作れるので、既製品には無いオリジナリティ溢れる作品に仕上げられます。また、完成までの過程を楽しめるのもDIYならでは。自分で試行錯誤して完成させた物は、使えば使うほど愛着もわいてきます。

費用を最小限に抑えられる

DIYは工具さえ用意してしまえば、かかる費用は材料費だけ。既製品を購入するより、コストを最小限に抑えることができます。また、補修に関してもわざわざ業者に連絡したり、業者の立会いでスケジュールを調整したりする必要もありません。時間的なロスが発生しないのも、DIYをする大きなメリットだといえます。

DIYのデメリット

完成までに時間がかかる

DIY初心者は、慣れていないこともあり完成までに時間がかかってしまうことがほとんどです。中には、思うように進まない作業に飽きて途中で投げ出してしまう人も。ネット検索すれば情報が溢れていますが、効率よく完成させたいならDIY工作アドバイザーや日曜大工スペシャリストなど資格を保有する人にアドバイスを仰ぐのが一番です。

失敗する可能性がある

DIYをする場合、業者に依頼するよりも完成度が低いことが大きなデメリットです。完成度が低いならまだ諦めもつきますが、中には失敗してしまうケースもあります。最初からやり直すとなると、完成までにまた時間と費用がかかってしまうので、慣れてないうちはしっかり確認しながら進めるのが得策です。

自宅でDIYできる場所

壁や床

DIY初心者でも手軽にできるのが、壁や床の張替え作業です。壁や床は人の目に付きやすい場所なので、初めてDIYをする人は気が引けるかもしれません。裏面にノリやシールが付いたものを選べば、1人でも簡単に貼り付けることが可能です。DIYは簡単ですが、部屋全体の雰囲気を大きく変えられます。

キッチンや洗面所などの水回り

水回りの壁や床も簡単に張り替えることが可能です。壁紙の素材も汚れが落ちやすかったり滑りにくいものを選べば、キッチンの使い勝手も良くなります。特に、主婦は料理や洗い物などキッチンで過ごす時間も多いので気分を変えるのにも最適です。洗面所はサビに強い素材の壁や床紙に変えるのもおすすめです。

庭付きの一戸建ての場合は、木材を使用してウッドデッキをDIYする人も増えています。ウッドデッキがあれば気分を変えて外で食事ができたり、洗濯物が干しやすかったりメリットも多いです。マンションであれば、ベランダに人工芝やデッキパネルを敷き詰めるだけで一気におしゃれな空間に仕上がります。

DIYする際の注意点

賃貸物件の場合は事前に要確認

賃貸物件でDIYする場合は、大家さんに事前に許可を取ることが必要です。賃貸物件には原状回復義務があるため、引越しなどで待機する場合には元に戻す必要があるからです。ただ大家さんによっては元に戻さなくてもいい場合も。もし最初からDIYしたいと考えているなら、最初からDIY可能な物件を選ぶのもひとつの方法です。

持ち家の場合は戸建て・マンションで異なる/p>

自由にDIYが行えそうな持ち家ですが、マンションの場合は管理規約があるのでリフォームに制限があることも珍しくありません。実際にDIYを進める前に確認することが大切です。一方、戸建ての場合はリフォームの制限がないため、自由にDIYをすることが可能です。ただ、大規模にDIYする際は家の構造が崩れて耐震性にトラブルが起きる可能性もあるので、業者に確認しておきましょう。

DIYに必要な道具

コンベックス

コンベックスとは、金属製の巻尺のことです。湾曲するテープに目盛りが書いてあり、先端部分のフックを引っ掛けて長さを測定することができます。コンベックスを選ぶポイントは、テープの幅が1.5cm以上あること。横幅が1.5cm以上あれば、長く伸ばしたときに折れにくいので測る際にとても便利です。

長尺

長尺はものさしのことで、DIY初心者には必ず揃えておきたい測定道具のひとつです。おすすめは、ステンレス製の30cmの長尺。小回りが利くので使いやすいですし、百均などで安く購入することも可能です。DIYに慣れてきたら、アルミ製の60cm長尺を購入しましょう。2つを合わせて使えばいろんな場面で役立ちます。

ノコギリ

木材を切るときに必ず必要になるのが、ノコギリです。ホームセンターでもカットできますが、本格的にDIYを始めるなら1本は持っておきたいところです。木工用や金属用などさまざまな種類があるので、用途に合わせて買い揃えましょう。また、ノコギリには両刃と片刃がありますが、おすすめは片刃のノコギリで刃渡りは260~270mm程度が扱いやすいです。

ドライバードリル

木材に穴を開けたりビスをねじ込んだりなど、さまざまなシーンで活躍する電動工具のドライバードリル。回転する力をボタンひとつでコントロールできるので、初心者には最適な電動工具です。また、ドライバードリルには充電式と有線式がありますが、使いやすさを求めるなら充電式が適しています。

金槌

釘を打って木材などを組み立てるときに使用するのが、金槌です。形状は2種類あり、槌の両面で打つことができるものと、片側が釘抜きの仕様になっている金槌があります。形状は好きなものを選んで問題ありませんが、実際に持って軽すぎず重すぎず手に合う金槌を選ぶことが大切です。ビスで組み立てるものも増えているので、用途に合わせて購入をしましょう。

ドライバー

ネジを回せるドライバーはDIY以外でも役立つので、1本は持っておきたい工具です。種類はプラスとマイナスがあり、異なるビスに対応するために両方揃えておくことがベストです。ビスに合わないドライバーを無理やり使うとビス穴が潰れてしまうケースもあります。ビス穴が潰れると使い物にならないので注意しましょう。

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