コラム一覧
相続 59 相続財産や特別受益の評価の時期
2010-12-04
1 時間差生前贈与と死亡と遺産分割協議との間には、時間差があるのが普通です。被相続人が生前Aの時点で相続人になる者に財産を贈与し、Bの時点で死亡し相続が開始し、その後Cの時点で共同相続人間で遺産分割...
相続 58 相続人の配偶者や子への遺贈や贈与も特別受益か?
2010-12-03
1 問題相続人への遺贈や贈与ならばその相続人の特別受益になり、相続に際して持戻し計算をしなければなりませんが、相続人ではなく、その相続人の配偶者や子に遺贈や贈与がなされた場合、相続人への遺贈や贈与...
相続 57 生命保険金は、特別受益になるか?
2010-12-02
これは「相続19」で解説したとおりですが、ここで、再現します。1 生命保険金は、原則として、特別受益にならない。特別受益とは、「共同相続人中に、被相続人から、遺贈を受け、又は婚姻若しくは養子縁組の...
相続 56 特別受益となる「贈与」の中味
2010-12-01
民法903条でいう特別受益になる「贈与」とは「婚姻若しくは養子縁組のため若しくは生計の資本として」の贈与をいいます。1 贈与の内容を限定した理由相続人間の公平という理念を徹底させれば、相続人に贈与...
離婚 1 有責配偶者からの離婚請求
2010-11-30
1 有責配偶者の意味 不貞行為を働く等して、自ら婚姻関係を破壊した者が、夫婦関係が破綻していることを理由に、離婚請求をする場合の、離婚請求をする者を「有責配偶者」と言います。2 昔の判例 最高裁...
相続 55 昨日の続き
2010-11-29
昨日のコラムの続きです。【A宅地を遺言により遺贈した場合】第1 特別受益の持戻しをする場合1 夫が死亡 相続人・・・妻と嫡出の長男と嫡出の長女の3人 法定相続分又は指定相続分・・・遺言による相続...
相続 54 持戻し免除の結果、遺留分を侵害することになったとき
2010-11-28
事例で説明します。もともと夫は、負債はなく、時価1億円の財産を持っていたとします。その中でA宅地の時価は6000万円であったとします。夫は、そのA宅地を長男に生計の資本として生前に贈与した場合(本コラ...
相続 53 超過特別受益者
2010-11-27
特別受益者のうちで、本来の取得分ともいうべき「具体的相続分」がマイナスになる相続人は、「持ち戻すもの」が「もらえるもの」を超えていることになりますので、言わば「もらいすぎ」になった状態になっている...
相続 52 「持戻し免除の意思表示」があったと言える場合
2010-11-26
「相続 51」で説明しましたが、遺贈分や生前贈与分を持戻した場合と、そうでない場合とでは、各相続人の具体的相続分、したがって各相続人の最終の取得分が違ってきます。遺贈を受けた相続人や、生前贈与を受け...
相続 51 「持戻し」と「持戻し免除」
2010-11-25
1 「持戻し」の意味持戻しとは、法定相続分又は指定相続分を修正するために、遺贈を受けた相続人と生前贈与を受けていた相続人から、その分を相続財産に、いったん戻してもらうことを言いますが、「戻す」と言...
行政 23 自治体の長が、契約の一方当事者である自治体の代表者として、また、相手方当事者の代理人あるいは代表者となって、契約を結ぶ行為は有効か?
2010-11-24
1 無効です。最高裁平成16.7.13判決は,名古屋市の市長が、名古屋市の代表者として、また財団法人世界デザイン博覧会協会の代表者として、名古屋市と財団法人世界デザイン博覧会協会間で結んだ物品売買契約に...
その他 営業活動と住居侵入
2010-11-23
1 問題営業活動のために、一般の消費者の居宅や事業所を訪問する事業者(従業員)は多いと思われますが、その営業形態が、ときに、住居侵入罪に該当することがあります。では、どのような場合に、住居侵入罪...
相続 50 遺贈と贈与がある場合の特別受益者の相続分
2010-11-22
「相続 49」の事例の説明夫が1億円の相続財産を残して亡くなりました。相続人は、妻と長男と長女です。夫は遺言を書いていました。その遺言には、「長男にA宅地を遺贈する。」というものでした。A宅地の価額...
相続 49 相続分の修正ー特別受益者とは?② 事例で説明
2010-11-21
事例で説明します。1 夫が、生前、長女に時価2000万円の財産を贈与・・・(a) 贈与財産は、当然、夫の財産から出て行っています。2 夫が、「長男にA宅地(時価3000万円相当)を遺贈する。」と...
相続 48 相続分の修正ー特別受益者制度とは?①
2010-11-20
1 特別受益者制度の趣旨 これは、共同相続人の中に、「遺贈」と「生前贈与」という特別の利益を受けた者がいる場合、公平の理念に基づき、その相続人だけが有利にならないように、その相続人の相続分を少なく...
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