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菊池捷男

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菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

コラム一覧:債権法改正と契約実務

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民法上に残る短期消滅時効期間を定めた権利

賃貸人からする賃借人にたいする損害賠償請求権は、賃貸借物件の返還を受けた時から1年間で、時効消滅する。賃貸借契約に関する民法第621条(改正法では第622条)は、使用貸借契約に関する民法第600条を準用し...

定型約款の新設

現行民法には、規定はありませんが、新法では、新しく「定型約款」という名で、一つの契約形態が、つくられました。1 定型約款の意義 契約は、本来、契約当事者ごとに、内容を定めて結ぶものですが、バスや電...

債権譲渡 債権譲渡禁止特約があっても債権譲渡は有効になったことなど

1 債権譲渡は、禁止特約があっても、有効民法466条2項は、「当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示(以下「譲渡制限の意思表示」という。)をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨...

売買契約4 競売に参加して買受人になった場合

1 債務者との売買契約とみなされる 裁判所でなされる競売に参加し、買受人になることは、債務者との間に売買契約を結んだことになりますが、競売特有の配慮も必要なところから、民法に特則を置いています。...

売買契約3 その他売買契約に関する改正法の内容

1 売買の予約 → 旧法どおりです。売買の一方の予約は、相手方が売買を完結する意思を表示した時から、売買の効力を生じます(556①)。2 手付① → 倍返しをして売買契約を解除するするには、倍額を「現実に...

売買契約2 契約の内容に適合しないものがある場合の効果

1修補・代替物の引渡し・不足分の引渡し 売買契約の内容に適合しないものがある場合の効果の一としては、買主は、売主に対し、「目的物の修補」を求めるか、「代替物の引渡し又は不足分の引渡し」を求めるか(...

売買契約1 思想の転換 → 「瑕疵」が消え、「契約不適合」が生まれる

1 旧法下の思想 民法が制定されて以来120年間、人の口に膾炙(かいしゃ・噛みしめられ)てきた「瑕疵」という言葉が消えました。「瑕疵」とは、小さなキズという意味の言葉です。「瑕瑾」と同じ意味です。 ...

定型約款2 意味と効果

1意味「定型約款」とは、定型契約の内容を定めた契約条項です。2定型約款の効果これは、定型契約を結ぶ事業者が、一方的に作成した内容の全部を、相手方が同意したという効果が与えられる契約です。それだ...

定型約款1 定型取引

定型約款という制度ができました。これは定型取引といわれる取引の内容を定めた約款のことです。1 定型契約「定型取引」とは、①不特定多数の者を対象とした取引で、②内容が画一的かつ合理的なものを、い...

保証5 事業用貸金契約の保証契約の取消権を創設

1 リスクの大一般に、事業のためにする貸金契約は、大きい金額になるか、事業に伴うリスクもあるものになります。その分、保証人を保護する場面が多くなる理屈になります。そこで、主債務者から保証人への情...

保証4 個人の事業用の貸金等保証契約は、公正証書でしなければ無効

1 事業用の貸金契約の特徴と補償額の大きさ 事業用の貸金契約は、金額が大きくなるのが一般的です。その分、保証人のリスクは大きくなりますので、そのような契約は公正証書にしなければならないことにしたの...

保証3 個人が根保証をする場合は、全ての契約で、極度額を設定

個人が根保証をする場合は、全ての契約で、極度額を設定することが要件になりました。これにより、建物賃貸借契約の借主の保証人につき言いますと、「極度額100万円」とか、「賃料月10万円で1年分」とかが契約...

保証2 保証人への情報提供義務を創設

旧法下では、他人の保証をしても、主債務者の債務の履行状況が教えてもらえず、何年も経って、突然、債権者から請求を受けるということも希なことではありませんでした。それでは、保証人に酷な結果を強いるこ...

保証1 特定債権の保証に関する規律の整備

特定の債権を保証(連帯保証も同じ)に関する規定については、多くの改正がなされました。 1 方式あり保証契約は、 書面又は電磁的記録でしないと有効になりません(446②④)。 この制度は、今回の改正前に...

危険負担の条文を、改正法では逆転させた

危険負担とは、契約の目的物が、不可抗力によって滅失したような場合、その損失は、当事者いずれが負担するか?という場合の負担のことをいいます。設例を挙げます。1 問題 Aが、特定のメーカーの特定の車...

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