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菊池捷男

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菊池捷男(きくちとしお)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

菊池捷男プロのコラム一覧:債権法改正と契約実務

1 債権譲渡は、禁止特約があっても、有効民法466条2項は、「当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示(以下「譲渡制限の意思表示」という。)をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。」と定め、旧法とは違った規律をしています。これは、企業において債権...

1 債務者との売買契約とみなされる 裁判所でなされる競売に参加し、買受人になることは、債務者との間に売買契約を結んだことになりますが、競売特有の配慮も必要なところから、民法に特則を置いています。 すなわち、「民事執行法その他の法律の規定に基づく競売における買受人は、第541条及...

1 売買の予約 → 旧法どおりです。売買の一方の予約は、相手方が売買を完結する意思を表示した時から、売買の効力を生じます(556①)。2 手付① → 倍返しをして売買契約を解除するするには、倍額を「現実に提供する」ことを要件と定めました。旧法時代の判例を明文化したのです。3 手付② →...

1修補・代替物の引渡し・不足分の引渡し 売買契約の内容に適合しないものがある場合の効果の一としては、買主は、売主に対し、「目的物の修補」を求めるか、「代替物の引渡し又は不足分の引渡し」を求めるか(562①)ができます。2減額の請求 売主が、これらの要求に従わない場合は、買主は、...

1 旧法下の思想 民法が制定されて以来120年間、人の口に膾炙(かいしゃ・噛みしめられ)てきた「瑕疵」という言葉が消えました。「瑕疵」とは、小さなキズという意味の言葉です。「瑕瑾」と同じ意味です。 旧法時代は、契約が約束された内容のとおりに履行されなかった場合、その状態を「瑕疵...

1意味「定型約款」とは、定型契約の内容を定めた契約条項です。2定型約款の効果これは、定型契約を結ぶ事業者が、一方的に作成した内容の全部を、相手方が同意したという効果が与えられる契約です。それだけでなく、契約の変更も、相手方の同意は必要なくできるものになります。3 解説以...

定型約款という制度ができました。これは定型取引といわれる取引の内容を定めた約款のことです。1 定型契約「定型取引」とは、①不特定多数の者を対象とした取引で、②内容が画一的かつ合理的なものを、いいます。例としては、a鉄道・電車・バスなどの乗車契約b電気・ガスの供給契約c宅配...

1 リスクの大一般に、事業のためにする貸金契約は、大きい金額になるか、事業に伴うリスクもあるものになります。その分、保証人を保護する場面が多くなる理屈になります。そこで、主債務者から保証人への情報提供は重要になりますので、それが不十分なことが、保証契約締結後の判明したときに...

1 事業用の貸金契約の特徴と補償額の大きさ 事業用の貸金契約は、金額が大きくなるのが一般的です。その分、保証人のリスクは大きくなりますので、そのような契約は公正証書にしなければならないことにしたのです。 公正証書で、契約を結ぶ場合、公証人から、責任の大きさなどにつき説明があ...

個人が根保証をする場合は、全ての契約で、極度額を設定することが要件になりました。これにより、建物賃貸借契約の借主の保証人につき言いますと、「極度額100万円」とか、「賃料月10万円で1年分」とかが契約書に書かれることになります。個人保護のため、責任限度額を定める意義は大きいもの...

旧法下では、他人の保証をしても、主債務者の債務の履行状況が教えてもらえず、何年も経って、突然、債権者から請求を受けるということも希なことではありませんでした。それでは、保証人に酷な結果を強いることになることから、改正法では、債権者に、次のような保証人への情報提供義務が課され...

特定の債権を保証(連帯保証も同じ)に関する規定については、多くの改正がなされました。 1 方式あり保証契約は、 書面又は電磁的記録でしないと有効になりません(446②④)。 この制度は、今回の改正前にすでにできていたものですが、この「方式」を保証の要件にしたことで、“口約束で保証...

危険負担とは、契約の目的物が、不可抗力によって滅失したような場合、その損失は、当事者いずれが負担するか?という場合の負担のことをいいます。設例を挙げます。1 問題 Aが、特定のメーカーの特定の車種を指定して自動車を一台を販売店B社に注文したとします。販売店B社は、これをメーカ...

契約に定めた債務の履行を契約どおりにしないことを「債務不履行」といいますが、相手方に債務不履行があった場合の、契約解除の要件が整備されました。1 債務不履行+催告+解除が原則 原則は、債務者に「①債務の不履行」が生じ、債権者から「②履行の催告」をした後なお履行がないときでないと...

1 旧法時代の特徴は、条文と法律の不一致時代現行の民法(債権法)は120年前に制定されたものです。120年前にできた法律は、現在の事象に適用されても、経済取引を円滑に進めることなど、できるわけはりません。現在の経済事象に適用するに不足する民法の規定の不備は、判例が埋めてきました...

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