コラム一覧:相続相談
重大な判例変更④ 判例法理の進化と高度化。そして,
2016-12-28
平成28年12月19日最高裁判所大法廷決定は,私たち弁護士などの法律実務家に,従来の判例法理の一擲((いってき)を求めるものですが,その判例法理は,旧判例に比べ,法理をより高度なものに高め、かつ、深...
重大な判例変更③ - 預貯金がすぐには引き出せない問題について
2016-12-26
― 預貯金がすぐには引き出せない問題Q 今次の判例変更により、預貯金が遺産分割の対象と解されるに至ったことから、たちまち、遺産分割が成立するまでの間は、預貯金を引き出すことができないという問題が生...
重大な判例変更② 判決要旨
2016-12-24
平成28年12月19日最高裁判所大法廷決定の要旨は、次のとおりです。① 遺産は,相続人が数人ある場合,相続開始とともに共同相続人の共有になる。➁ この遺産共有関係を協議によらずに解消するには家...
重大な判例変更④ 新判例は損害賠償請求債権に及ぶか?
2016-12-21
Q 交通事故で,被害者が死亡した場合,相続人は,加害者に対する逸失利益などの損害賠償請求権を相続しますが,これも,新判例(最高裁大法廷平成28年12月19日決定)の下では,遺産分割の対象になるのか...
A氏再訪① 債務の相続人
2016-01-13
年初最初のお客様であったA氏が,再度,当事務所に来られまして,Q 長男は,経済力がないので,私の所有している,家賃収入が得られるマンションを相続させたいと思います。しかし,マンションを建築した...
新年最初のお客様⑧ 動産の全部を一人の相続人に相続させる遺言のメリット・デメリット
2016-01-11
メリットは, 義伯母さん!伯父貴が亡くなったお悔やみを言うが,しかし,この家にある一切は,俺たち甥と姪が4分の1を相続しているんだぜ。義伯母さんが勝手なことをしないようにな,どんな物があるか家捜...
新年最初のお客様⑦ 持戻し免除の遺言を書くメリット・デメリット
2016-01-10
メリットは, 例えば,長男から,自分は家が貧しかったので大学へ行かせてもらえなかったのに,次男は大学院まで行かせてもらった。子にかかった学費の差額は,特別受益(贈与)となるので,遺産分割では持戻...
新年最初のお客様⑥ 遺産分割をする基本の考えを書くことも重要
2016-01-09
ここで,A氏いわく。A氏の言 私は,妻や子に,何を分け与えるかを,考え詰めていないのに,それでも,弁護士さんに相談するこ,これだけのことが書けるのですねえ。・・・では,今度は,誰に何を相続さ...
新年最初のお客様⑤ 将来する生前贈与にも持戻し免除の効果を与える遺言条項
2016-01-08
ここで,A氏から,Q 私が遺言書の一項で,「これまで妻や子に贈与した財産,妻や子の名義にした財産はすべて,その贈与を受けた者や名義人のものであり,これら財産については持戻しを免除する。」と書い...
新年最初のお客様④ 自宅を妻に生前贈与することを決める
2016-01-07
A氏,生前贈与と動産については,紛争の予防ができたと,すっかり安心し,子供の間で不公平な財産の配分にならない手当ができたと喜ばれたところで,私から,Q ところで,奥様へのご配慮は?と訊く...
新年最初のお客様③ 子供の間で差別をしない遺言事項
2016-01-06
A氏,生前贈与と動産については,すっかり安心したと言われた後,結婚した子と結婚していない子の間に,かけた金額に違いがあることに気がついたとして,Q ところで,生前贈与について持戻し免除の遺言...
新年最初のお客様➁ 動産は全部を妻に相続させる遺言書を作成
2016-01-05
A氏感心していわく。Q へ~。遺言書はトラブル防止の意味もあるんですねぇ。他に,トラブル防止のために書く遺言というものがあれば,教えてください。そこで,私は,A 動産をどうするか決められ...
新年最初のお客様① 持戻し免除の遺言書を作成
2016-01-04
本年最初の相談は,A氏による相続相談です。A氏いわく。Q 今年は遺言書を書くことにしたが,誰に何を相続させるかを全く決めていない。この場合,何を書けばよいか?と尋ねられましたので,私は,...
相続 赤ボールペンで文書全面に斜線を引いた遺言書の効力
2015-11-24
最高裁第二小法廷平成27年11月20日判決は,赤ボールペンで,文書全体に斜線を引いた遺言書は,遺言者が遺言書を無効にする意思でしたものと考えられるとして,遺言書を無効にしました。
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