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早川弘太

漢方と健康相談のプロ

早川弘太(はやかわこうた)

株式会社 沢田屋薬局

コラム

医療保険で美容を?ヒルドイド問題について【山梨 漢方 さわたや薬局】

医療問題

2017年11月14日

お肌についてシリーズでお届けしていますが、今回はブログにてとても反響があった『ヒルドイド問題』についてお届けしたいと思います。

医療費を使って美肌???



今日はちょっと漢方とかとは関係ない話題ですが、、、、

最近話題のこれ。




そうです、医療用の皮膚疾患用外用薬『ヒルドイド』が美肌に良いと芸能人が雑誌などに掲載したため、問題になっていることについてです。

税金を使って個人の美容に使用



問題の論調は、そもそも医療用医薬品として皮膚疾患の治療に用いる薬剤が美容目的で使用されており、

『皮膚の乾燥』という誰にでも多少起こりうる症状を訴えることで保険適用となり国民の税金を使って大量に処方されているというところが問題視されています。

医療制度自体の問題点も



この件については、僕としては現在の医療制度の中で、本来掲げている診療科目以外の薬剤を漫然と処方できてしまう制度にも問題があると思います。

例えば、内科で血圧の薬と一緒になぜか湿布薬。
糖尿病の薬と一緒に白内障の目薬。
今回のヒルドイド問題のように、皮膚科でないところでヒルドイドなどはたくさん処方されています。

在宅医療を受けていたり、施設に入所して往診を受けている方などは通院の利便性を考えるとある程度は仕方ないですが、本来の診療科目でないところで色々な薬剤が出されていることに僕としては疑問を感じます。

もともとは街のお医者さんが幾つもの病院にいくのが大変な年配の方などに『同じ薬なら出してあげるよ』という優しさからでた行為だと思いますが(たぶん、きっと・・)

結果的に薬剤の過剰投与などにつながっているところがあるので、多少の不便は覚悟の上で、もっときちんとその線引きをするべきだと思います。

便秘薬、睡眠薬、安定剤、目薬、湿布薬、消炎鎮痛剤・・・簡単に出してもらえることで、本来は専門の先生によって見つかるはずの病気が見つからなくなることもありえます。

医師会などからは大きな反発もあると思いますが、このあたりをもっと線引しないと本当に保険制度が大変な事になります。

患者側である我々もモラルをもって保険証をつかなわいと行けないし、医療提供側ももっともっと本当に国の医療制度と、患者さんのことを真剣に考えてあげないと行けないと思います。

利便性だけで湿布薬を内科の先生が出してあげることが本当に患者さんのためになるのか?その人の環境にもよりますが(さきほど述べた在宅の方など)、今の日本の国民皆保険制度を守るためにも、このヒルドイド問題は良い機会だと思います。

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