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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1830《一粒の米には7人の神様がいる!だからご飯は美しく食べて》

2019年5月9日

テーマ:和食テーブルマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

季節の主役が花から新緑に変わり、これから緑のグラデーションが美しい季節ですが、農家にとっては田植えの準備で忙しくなってくる頃です。

日本人のコメの消費量は、昭和から平成になった時と令和を迎えた時点ではかなり低くなっていますが、稲作は自然環境にとてもやさしい農法です。

そして7世紀から8世紀にかけて原型が作られたという「和食」は、相変わらず外国人に受けているようです。

恐らくヘルシーさや美味に魅力があるのでしょうが、特に日本の米には素晴らしい文化が潜んでいます。

令和の時代に改めて知っていただきたい文化です。

現在地球上には200近い国と地域があり、中でも100か国以上で米が栽培されているとおもいますが、当然それぞれ独特の稲作文化を形成していることでしょう。

ちなみに米は一粒の種籾から概ね1000粒の米が実るそうです。

それに加えて美味で、栄養価が高く、栄養のバランスがいいし、保存性が高い、極めて優れた食べ物だといえます。

だから国富論でご存知の方も多いと思いますが、アダムスミスが200年以上前に米を絶賛しています。

いろいろな国でコメが栽培され、稲作文化が形成されている理由が納得できますが、日本はそれらの中でも稲作文化を一番成熟させた国と言ってもいいでしょう。

日本の風土との相性がとても良かったことも大きな理由ですが、神道の影響も強く受けています。

ところで幼い時に祖父母や両親から「米を粗末にしたら罰が当たる」と諭された経験を持つ人も多いと思います。

世界でおなじみの日本の「もったいない文化」の原型だと思いますが、なぜ米だけを特別扱いするのでしょうか?
不思議に感じる人も多いのではないでしょうか・・・。

今では米は市場原理のみで捉えられていますが、私たちの祖先が約3000年にも長きにわたり築いてきたコメの文化は、食用だけではありません。

前回触れた八十八夜にしてもそうですが、米は日本人にとってまさに特別な食べ物なのです。

「一粒の米に7人の神様がいる」といわれています。

7人の神様とは「七福神」や「太陽、雲、水、土、風、虫、そして米を作る人」など色々な説がありますが、神様がいる食べ物だから粗末には出来ません。

米は代々日本人の命を養ってきたとても貴重な食べ物で、四季の移り変わりとともに、先人が行ってきた複雑多様な米作りのプロセスを守るために神様が存在したのでしょうね。

米粒の尊さを実に見事に表現した日本人らしい言葉だと思います。
だからこそご飯を頂くときには姿勢を正す美しく食べて欲しいわけです。

次回に続きます・・・・。

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