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飲食店での写真撮影、マナーのプロはどう見る?

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くらし

「飲食店で料理写真を撮るのは感心できない」

飲食店での写真撮影、マナー講師の見解は?

最近、「どこに行った」「何を買った」「何を食べた」などと個人的な体験や私生活をSNSで発信する人が多くなっています。加えて、飲食店で提供された料理やスイーツをスマホや携帯電話で撮影する人が増え、このこと自体がマナー違反になるか否か論議を呼んでいます。

電車内でお化粧するのとよく似た傾向で、「誰に迷惑をかけるわけではないので勝手でしょう」という意見と、「マナー違反になるのでは?」という見解があるようです。男性と女性、若年世代と中高年齢世代、また、お国柄によっても捉え方が違うようですが、明快な回答はありません。

しかし、私は飲食店で料理写真を撮るのは感心しません。マナーは、その国々の気候・風土・国民性・文化・歴史・宗教により表現の仕方は異なり、また、不易流行的な側面を有していますが、いずれもその根源になるのは「他者への思いやり」です。

マナーの視点から言えば、常に他者への思いやりは必要

カメラ機能付き携帯電話が誰でも持てる時代になって久しいですが、今では性能も格段に向上し、さらにはブログやSNSも目覚ましい普及ぶりです。このことは、とても素晴らしいことです。また、自分が感動したことや、他者に知ってほしいことをネットを通じて発信することにも異論がありません。ただし、何でも自由に撮影しても良いわけではありません。

マナーの視点から言えば、いつでも、どこでも、常に他者への思いやりは必要です。思いやりとは、「不快感を与えないこと」と「好感を与えること」ですが、好感の抱き方や許容範囲は人それぞれです。たとえ好感を持つ人が多くても、少しでも不快に感じる人がいれば止めるべきでしょう。飲食店は料理を食べる場所です。したがって、料理の写真を撮っている姿に、食事をしに来た人が好感を抱くとは考えにくいはずです。また、レストランのような飲食店は電車の中と同様の公共性があります。公共の場とは、そこを利用する人が協力し合って、その場所を心地よくしなければなりません。「金を払っているから何をしても良い」という理屈は通じないのです。

温かい料理は温かいうちに、冷たい料理は冷たいうちに

そもそも料理は、写真を撮られたり、Facebookで「いいね!」等とコメントをもらうために作られるものではありません。「食べることは生きること」であり、身体に栄養を補給し、安らぎの一時を醸し出すために愛情と手間暇をかけて作られるもので、温かい料理は温かいうちに、冷たい料理は冷たいうちに食すのが礼儀です。

日本は世界一の「飽食の国」であり「美食の国」です。和食とそれに関連する精神文化が世界無形文化遺産に登録されました。世界に誇る食文化を持つ国で、マナーとしてほめられないことがまかり通る風潮が残念でなりません。食に関する認識を深め、楽しくて賢い食事を心がけましょう。

平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

マナー講師

平松幹夫さん(人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾)

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