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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

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コラム

マナーうんちく話2008《初詣はどこに出向くのがいいの?再認識したい氏神様の存在》

2020年12月27日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:くらし

初詣は参拝の仕方は異なりますが、基本的にはお寺でも神社でもいいとされています。

また何度参ってもいいようで、回数にもこれといった決まりごとはありません。

「神仏分離」が明治の初めに行われましたが、それまでは日本は「神仏習合」が一般的だったため、参拝に神と仏の区別はなかったようです。

今でも日本には8万を超える神社、75000を超えるお寺が存在しますが、中でも明治神宮、住吉大社、伏見稲荷大社、鶴岡八幡宮、熱田神宮のような有名な神社には毎年数百万人の人が参拝しているのが現状です。

「今年こそいい歳にしたい」と無事と平安を望む気持ちは誰しも同じで、有名なところほど御利益があると考えられているかもしれませんね。

ちなみに今のように有名神社仏閣に集中するようになったのは明治から、それも戦後からではないでしょうか・・・。

戦後になって経済普及が叫ばれ、多くの旅行会社が出現し、それに新幹線が開通すると、庶民でも気軽に有名神社仏閣に参拝できるようになったということです。
もちろんそれにより恩恵を受ける人々の巧みな戦略も功を奏したのでしょう。

では無名の小さな神社はご利益が少ないのでしょうか?
私は、毎年初詣は近所の氏神様に参拝します。

屋台もないし、神官もいない小さな無名の神社で広告もありませんが、混雑とは無縁です。

ただし鳥居をくぐればそこは神域です。

身を清め、作法にのっとり参拝をすると、身も心も清々しくなります。

そしてその一年、事あるたびに参拝します。
加えて村祭りやお宮の行事には可能な限り参加するとともに、地域の人と定期的にお宮掃除等も行います。
コミュニテイーが氏神様を中心に保たれているということです。

地域住民全てが、いつも氏神様にお願いし、守られているという気分で、お陰様で安心した暮らしができます。
感謝・感謝です。

コロナの影響で3密回避による分散参拝が求められている今、今一度地域の氏神様の存在を見直したいものです。人と人との関りが希薄化する中、氏神様を中心とした繋がりはぜひ維持したいですね。

氏神様が守って下さる地域共同体で生活する人は「氏子(うじこ)」とよばれますが、日本では今でも氏神様と氏子の関係は日常の暮らしに根付いています。

多くの人は子供が生まれるとお宮参りをして、地域共同体の一員としてみとめられるわけです。

さらに753や正月や季節の祭りには参拝に訪れますね。
つまり多くの日本人には、日常の生活の中に神様への信仰が根付いているということでしょう。

高校や大学受験に際して、氏神様に出向き祈願した経験を持っている人も多いのではないでしょうか・・・。

AI万能の時代にいまだに続いているということは、神道が強制的に押し付けられたものでなく、自然発生的に生まれたものだからでしょう。

氏神様は大変ありがたい存在なのです。
だから初詣も氏神様に出向くのが一番自然と私は思っています。

加えて、クリスマス、バレンタインデー、ハロウィンなどの西洋文化ばかりに重きを置くのではなく、古来より受け継がれてきた日本独自の年中行事の意味や意義を再認識したいところです。

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