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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話535≪五風十雨≫

2013年5月6日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

緑の山、青い空、爽やかな風。
気持ちの良い日が続いておりますが、「晴れの国」での生活に感謝・感謝です。

ところで、5月5日は「端午の節句」でもあり「こどもの日」でもありましたが、今年は二十四節季の一つ「立夏」でもありました。

つまり暦の上では夏が始まったということです。
大地は草で覆われ、木が繁る頃です。

「夏立つ」とか「夏来る」ともいわれますが、実際の夏はまだ先で、今頃が一番気温も穏やかで、風もさわやかですから、なにかと過ごしやすく、お出かけにも最適ですね。

そして、この時期になると天気も落ち着き「五風十雨(ごふう・じゅうう)」と表現されます。

つまり、五日に一回くらい風の強い日が有り、十日に一度くらいの割合で雨が降ると言うことで、作物を育てるには一番適しています。
従って、この言葉は豊穣を期待する言葉としてよく使われます。

自然現象には雨、雪、あられ、風、晴天、曇り、嵐等など色々ありますが、それぞれ全てに合理的な理由が有るのですね。

雨も雪も風も、極端に激しいのは勘弁して頂きたいですが、ある程度は必要だと言うことです。

人も作物も、自然現象に素直に従った生き方が一番いいと思いますが、ここ半世紀の間に、日本も大きく変わりました。

世界一の飽食の国になり、温室で灯油や電気でコントロールされた、見栄えの大変良い野菜や果物が、一年を通じ供給されています。

しかし、それらは野菜・果物の本来の臭いや味や栄養素は期待できそうにもありません。

さらに、遺伝子まで人の力でコントロールされるようになってきました。
確かに、遺伝子組み換え技術は、生産性を著しく向上し、安価に大量に生産できるので、地球上の飢餓を救うかもしれませんが、必ずしもそうでないようです。

贅沢になり過ぎた消費者の、身勝手な満足に答えるために、自然の摂理に反したやり方には賛成できません。

このコラムで何度も書きましたが、「自然に優しく」とか「エコ」等と言う言葉を使う前に、私たちが「自然に活かされているのだ」と言う事を、真摯に受け止めるべきだと考えます。

加えて「五風十雨」と言う言葉は、人生にもよく例えられます。
「雨の日」も「風の日」もあるから、「晴天の日」がありがたいわけです。

何もかも順風満帆と言うより、たまには「不安」や「心配事」や「ストレス」を抱えていた方が、生きている実感が湧くものですね。

また「一病息災」と言う言葉もあります。
「息災(そくさい)」とは、健康であると言う意味です。
つまり、病気が一つくらい有るほうが無病の人より健康に留意するから、帰って長生きすると言う意味です。

健康状態は人それぞれですが、自分の持っている健康を大切にして、不必要に背伸びするのではなく、等身大で生きて行きたいものです。


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