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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話2009《辛い時こそ感謝の気持ちでしめくくりを》

2020年12月29日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:くらし

四季が明確に分かれている日本では、むかしから「始め」と「終わり」のけじめをとても大切にしてきました。

「始めが肝心」とか「終わり良ければ総て良し」という言葉がありますね。

特に季節ごとのけじめにも大変気を使っており、今でもその名残は日常生活のいたるところにみられます。
着物にも、住居の佇まいにも、食べ物にも・・・。

例えば「初物をいただくと75日寿命が延びる」と伝えられており、その年の初物は縁起の良い食べ物として今でも重宝されています。

また、新年に初めて行う行為に「初」や「始」を付けて、新たな年の初めを、それなりの決意や希望をもって祝ってきました。

福袋でおなじみの「初売り」、その年の吉凶を占う「初夢」、年が明けて初めて日記をつける「初日記」、元旦の日の出を拝する「初日の出」、初めて笑う「初笑い」、そして「初詣」などなど。

さらに「仕事始め」「歌い始め」などもすっかり定着しています。

ちなみに昔は、正月は元日だけ休み2日から営業しました。
これを「初商い」といいます。

そしてこのとき初売りの荷物を仰々しく飾り立て、初荷として車に積んでいたわけで、今でもその光景に出会うことがありますね。

ところで12月のことを「師走」と言いますが「徐月」とも表現します。

12月は歳神様をお迎えする準備をする月ですが、先人はこの一年間に、知らず知らずのうちに蓄積した様々な邪気を払い除いて、清めて、その身を真っ白にして、魂を改め、新年を迎えたのでしょう。

だからAI万能の今でも、この「初」や「始」には、めでたい響きや、清らかさが感じられるのだと思います。

「有終の美を飾る」とか「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があります。

この一年、コロナ、コロナで明け暮れ「こんな年になるなんて・・」と思われている人も多いと思います。

恐らく世界中の人がそうでしょう。
しかしなんとかやってこられたことも確かです。

それに対して感謝の気持ちで、この一年を振り返りたいものです。

辛い現実を憎んでも、卑屈になっても、恐らく事態は好転しないでしょう。

それより、それでも生きていることに対する感謝の気持ちを強め、この一年を振り返ってみるのもお勧めです。

特に生活の軸足に対する振り返りは大切です。
食生活はどうだったか?
生活に乱れはなかったか?
周囲との人間関係は良好に保たれていたか?
他者に対して思いやりは発揮できたか?などなど・・・。

年末年始はいつも初詣のことが話題になりますが、その前に一年の終わりに、この一年間の感謝をささげ、清々しい気持ちで去りゆく年を見送ることが大切です。

まずは身近な人へ「ありがとう」の言葉をかけてみて下さい。
心がほっこりして、とてもいい気分で歳神様をお迎えできるでしょう。


今年も「マナーうんちく話」にお付き合いいただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

どうかよいお年をお迎えください。

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