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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1779《昔はみんな正月が誕生日だった!?》

2019年1月1日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: おもてなし サービスおもてなし 講座

明けましておめでとうございます

健やかに新年をお迎えのことと存じます
旧年中は《マナーうんちく話》にお付き合いいただきありがとうございました
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

ところで全国津々浦々、日本の新年は「明けまして(新年)おめでとうございます」という挨拶でスタートします。

この「明けましておめでとうございます」の言葉の意味は「2017年の正月のコラム《マナーうんちく話1383》」でも詳しく触れておりますが、田の神様に対しては「今年も五穀豊穣でありますように」とのお願いの言葉であり、ご先祖様に対しては「今年も家族一同健康でありますように」とお願いしたり、「今年もようこそおいで下さりました」という歓迎の意味も込められているようです。

また明治の初めまでは旧暦を使用しており、当時の正月は立春です。

従って「新年おめでとう」は、春になって新たな生命の誕生や息吹を表す「お芽出度う」に由来するという説もあるようです。

穀物神や先祖霊の集合体であると考えられている「歳神様」は、新年に多くの実りをもたらして下さいます。

そして「正月」はこの歳神様をお迎えして、おもてなしして、お見送りする一連の行事です。

多くの年中行事の中でも最も盛大に行われる行事ですが、米を主食にして、神道を信仰する日本人にとって、いかに大切な行事かが「新年おめでとう」意味からもうかがえます。

そして正月は庶民にとってもう一つ大きな意味があります。

それは庶民が老いも若きも一斉に「年を取る日」でもあります。
つまり正月は皆の誕生日だったということです。

ちなみに「数え年」は生まれた日を1歳として、正月を迎えるごとに1歳加算される年齢の唱え方です。

昔は「0」の概念がなかったのと宗教的な意味もあります。

また昔の日本には、一般の人は誕生日を祝う習慣はありませんでした。
正月に全員誕生日を迎えるわけですから頷けますね。

「元服」や「七五三」のお祝いはあったようですが、現在のように個人の誕生日を個々に祝うようになったのは戦後のことです。

昭和24年に「年齢の唱え方に関する法律」が施行されてからだといわれていますので約70年前からです。

現在はバースデーケーキで誕生日を祝いますが、昔は意外におせち料理で全員仲睦まじく神様を囲んでお祝いしたのかもしれませんね・・・。

旧暦で1月のことを「睦月」と言います。
老若男女がみんな仲睦まじくやっていこうよという意味です。

今年も元気で仲良くお過ごしください・・・。
そして「マナーうんちく話」もよろしくお願いいたします。

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