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コラム
マナーうんちく話1338《正しく理解したい和食と年中行事との関わり》
2016年10月21日
和食がユネスコの無形文化遺産に登録されて久しいですが、相変わらず世界各国で人気を博しているようですね。
かつて世界を代表する料理と言えば「フランス料理」「中華料理」等が筆頭に来ていたようですが、今や和食抜きでは考えられなくなってきた感が有ります。
日本人として誇るべきことではないでしょうか。
では、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されている理由をご存知でしょうか?4つあります。
また和食のマナーに自信がありますか?
たとえば箸や器の扱い方や一匹丸ごとの魚の美しい食べ方、さらに「祝い箸」に込められた豊かな精神文化など等・・・。
残念ながら世界に認められた和食であるにもかかわらず、日本人に正しく認識されていないのが実情のようです。
古今東西「生きることは食べること」である以上、自国の食文化には精通したいものです。
また、和食がユネスコの無形文化遺産に登録された以上は、先ずは大人がそれを正しく理解して、次世代にきちんと伝える必要があると思うのですが・・・。
確かに今の日本は、食の安心・安全面に関しては非常に敏感です。
消費期限や賞味期限を設け、舌や匂いで判断するより、数字で判断してしまいます。
それはそれでよしとして、和食が無形文化遺産に登録された理由の中で「年中行事や人生儀礼と大変密接な結び付き」の点においては、あまり認識されていないような気がしてなりません。
そして自国の年中行事より「クリスマス」や「ハロウイーン」「ボジョレーヌーボ」など、欧米文化のほうが盛大になって来ているのも気になります。
他国の文化を王らかに受け入れることも大切でしょうが、先ずは自国の食文化に精通したいものです。
この点をさらに、きちんと理解すれば、日本の素晴らしさや、生き方そのものが好転すると思うのですが・・・。
だから私が担当する「和食のテーブルマナー講座」では「年中行事や人生儀礼との関わり」について詳しく触れることがおおいです。
加えて日本の宗教や農耕文化、さらに和の礼儀作法の基本などのお話しも時間の許す限りするようにしています。
特記すべき点は、日本人は年中行事や人生儀礼を通じて、共に食を分け合い、家族や地域のきずなを深めてきたということです。
個々に年中行事を和食に取り込む大きな意義が有ると思います。
つまりこれらを通じて「心通う食卓」を演出してきたということです。
お正月やお盆やお彼岸、五節句、子どもの日、七五三、さらにお花見にお祭りなどを出来る限り食卓に取り入れられてはいかがでしょうか。
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