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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1213《こどもの日になぜ「柏餅」や「ちまき」を食べるの?》

2016年5月2日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

【柱の傷はなぜおととしなの?】
柱の傷は おととしの 5月5日の背比べ
ちまき食べ食べ 兄さんが 計ってくれた 背のたけ 
昨日比べりゃ なんのこと やっと羽織の紐のたけ

最近はあまり聞かれなくなりましたが、「鯉のぼり」や「茶摘み」と共に、「ゴールデンウイークにはぴったりの童謡です。

タイトルは「背くらべ」で大正時代に発表されています。
海野厚作詞、中山晋平作曲です。

日本を代表する平和な家庭の微笑ましいイメージですが、疑問に思う箇所があります。

つまり、身長は毎年計るのが普通ですが、だったら「柱の傷は昨年の・・・」という表現になるはずですが、ここでは「柱の傷はおととしの・・・」となっています。

なぜでしょうか?

作詞を担当された海野厚(うんのあつし)サンに原因がありそうです。
海野さんは優秀な人ですが、病弱でした。

故郷の学校を経て上京して早稲田に入学しますが、おととしに弟の身長をはかって以来、病気になり故郷に2年間帰れませんでした。

大変弟思いのお兄さんだったようで、ほのぼのとした感が伝わりますが、病には勝てません。

当時は死因の多くは感染症ですが、お兄さんも結核にかかり故郷に帰れなくなります。そんな兄が作詞した曲だそうです。

【こどもの日になぜ「柏餅」や「ちまき」を食べるの?】
ちなみに子どもの日には「柏餅」や「ちまき」が有名ですが、これにも理由があります。

柏餅は、跡継ぎが絶えないことを意味しています。
つまり、柏の葉は若い葉がでないと、古い葉が落ちないので「家系が途絶えることなく、永遠に繋がる」事を意味します。

一方、「ちまき」は餅米やうるち米の粉を、笹の葉でつつみ、蒸して、い草などで縛って作ったものです。米粉でも作ります。

もともと中国の料理で平安時代に日本に伝わったと言われています。

ではなぜ5月5日に食べるのか?
これは5月5日に亡くなった中国の詩人を偲んで「ちまき」をお供えしたからという説があります。

また、もともと5月は、急に暑くなり病気になる人が多いので「毒月」と言われていたのですが、肉入りの「ちまき」を食べて体力や免疫をつけ、災難を取り除くこと、すなわち健康祈願のためともされています。

物が豊かで、医学が発達した時代に生まれた事に感謝です。

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