マイベストプロ岡山
平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話525≪4月の雨が花咲く5月を作る≫

2013年4月20日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

野山の緑が濃くなり、新緑の季節が目の前にやってきましたね。

4月20日は二十四節季の一つ「穀雨(こくう)」です。
雨が若い芽を育み、穀物を育てる頃です。

春の雨は、比較的優しく柔らかい感じがしますが、特に万物の成長を助けるので昔から親しまれ、素敵な名前をつけてもらっています。

静かに降る雨は「春雨」。
花の咲くのを促すように降る雨は「催花雨(さいかう)」。
桜の花が咲く頃の雨は「桜雨」。
杏の花が咲く頃の雨は「杏花雨(きょうかう)」。
菜の花が咲く時期の長雨は「菜種梅雨(なたねづゆ)」等など。

そして、春の雨は、花の芽を潤し育くみ、美しい花を咲かせるので、「花の父母」と呼ばれます。

花や木が美しい花を咲かせるには、色々な気象条件が大切ですが、特に雨は必要不可欠だということです。

幾つ歳を重ねても、親はとかく、あれやこれやと口やかましいものですが、それも丁度今時の雨に、よく似ているかもしれませんね。

親のありがたみは、親がいなくなってわかりますが、春のうっとおしいとも思える長雨は、五月の新緑には欠かすことができません。
こうなると、春の雨は、もっと前向きにとらえなくてはいけませんね。

また西洋には、「三月の風、四月の雨が、五月の美しい花をもたらす」と言う諺が有ります。

三月の強風、四月の長雨があるからこそ、美しい花が咲き、新緑に覆われる五月が有るわけです。
つまり、美しい花は快晴だけでは咲かないと言うことです。

人生にたとえると、辛いことや苦しいことに耐えてこそ、心豊かな生活に有り付けると言うことです。

「若い時の苦労は買うてもせよ」といわれます。

若い時に、色々な苦労を経験すると、それが肥やしになり、人格が磨かれて、その後の人生にいい影響を与えるという意味です。

従って、苦労から逃げるのではなく、自ら進んでその苦労を引き受け、様々な経験をすることが大切だと思います。

最近は物が豊かになり、便利になり過ぎたせいで、若い人は、苦労を経験していません。

精神的にも肉体的にも、さらに苦労する事、耐える事、我慢することを経験さすべきだと痛感しています。

そのためには、先ず家庭の食卓の在り方が大切だと考えます。
つまり、食事の時は、姿勢を正して、感謝の気持ちで食す。
「頂きます」「ご馳走様」の挨拶をキチンとすることです。

加えて、好き嫌いをなくして、食べ残しをしないことも大切です。
また、箸や器を正しく扱うことはとても大切です。

これらができなかったら、先が思いやられます。

三月の風、四月の雨の前には、二月の雪が有ります。
つまり、雪や風や雨を経験して始めて美しい花が咲き実をつけるわけで、温室育ちでは期待通りにはいきません。

家庭においては親が子に対して、学校では教師が生徒に、職場では上司が部下に、愛情を注ぐと同時に厳しさも経験させていただきたいものです。
そのためには、親や教師や上に立つ人が良き見本を示さなければいけません。

素敵なマナーを発揮するには、辛いことも、悲しいことも、色々と経験することが大切です。

この記事を書いたプロ

平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾)

Share

関連するコラム

平松幹夫プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-4573-1062

 

お問い合わせはお気軽にどうぞ

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

担当平松幹夫(ひらまつみきお)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岡山
  3. 岡山のスクール・習い事
  4. 岡山のカルチャースクール
  5. 平松幹夫
  6. コラム一覧
  7. マナーうんちく話525≪4月の雨が花咲く5月を作る≫

© My Best Pro