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発達障害と認知症そのものは、精神的に病んでるわけではない

2013年11月16日

テーマ:自閉症の心理学・広汎性発達障害

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 発達障害 診断発達障害 支援

あまりよく知られてないですが
発達障害と認知症はよく似ており
いずれも脳機能や神経細胞の働きによる影響を受けて発症しています。

一般的に発達障害というと、幼い子供が抱える精神疾患であり
認知症というと、高齢者が抱える(主に記憶に関わる)脳障害のように捉えられますが
そのどちらも脳の働きが関係してるという点では同じです。

発達障害は、アスペルガー症候群のように
周りの人とのコミュニケーションに問題があり
認知症は、記憶障害や物忘れの酷くなったものであると
このようにお考えではないでしょうか?

しかしその様子を見てみると
周りの人には理解し難い行動を取ったり
異常行動が目立つわけですから
やはり脳の働きに異常があるという意味では、非常によく似ていると言えるんですね。

だからといって発達障害や認知症の方が
精神的に異常者であると言ってるのではないですよ。

結局このような症例が見られる背景には
脳の働きに何らかの問題があるからだと言えます。

つまり何が言いたいのかと言いますと
発達障害や認知症、あるいはうつ病といった精神疾患は
決して個人の性格の問題ではないという事なんですね。

ですから自分を責める必要もありません。

脳の働きがその人の性格を形成してるとも言えますが
よく性格やその振る舞いについてを責める人がいますが
性格とはいわば症状そのものの事であり(症状が表に現れたもの)
そこを責めるのは間違いであるというわけです。

例えば風邪やガンなどの身体的な病状で苦しんでる方に
何で咳き込むんだ、今直ぐやめろとか
いつまで寝込んでるんだ、早く治せなどと怒鳴りつけてるようなものです。

発達障害や認知症の方は、脳機能の問題でそのような言動(つまり症状)をされてるのに
それを心無い言葉で責める人の方が
よっぽど性格に問題があると私は思いますね。

もちろんご本人がこれらの症状で苦しまれてたり
日常生活に支障を来してるのであれば
改善を尽くす必要はあると思いますが
その性格について他人が責めるという行為は
責める側の人間の知識不足を露呈してるだけのように思います。

どうかこのような他人の言動に振り回される事のないよう
正しい知識を身に付けたいものですね。
それこそ生き方を学んで、強い心を身に付けていきましょう。



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宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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