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依存のお話その1 ~他者依存で見る目を失う~

例えば口ゲンカをします。
構図は3人で、皆知り合いですが
あなたとAさんは恋人同士としましょう。
Bさんとは共通の友人で、それぞれお互い普段は仲の良い関係です。

ある時、ふとした事からAさんとBさんの口ゲンカが始まりました。
あなたの事を巡ってのケンカかもしれませんが
とりあえずケンカの内容や2人の言い分は置いといて
あなたとAさんは恋人同士ですから
どちらかというとAさんの肩を持とうとするでしょう。

そんなAさんがBさんに責められてます。
もちろんAさんもBさんを責めてますが
あなたにとってはBさんの方が悪いです。
そんなにAさんを責めないで!
と、Aさんの援護に回ります。

この時点であなたはBさんの欠点ばかりに目がいくようになり
普段思ってる不満など、およそケンカの内容とは関係のないところに
話の論点が移るんですね。
物事を冷静に捉える目を失ってます。

第三者が冷静に見ると
Aさんがわがままを言ってるだけであり
Bさんは客観的に物事を言ってるだけであっても
あなたにとってはBさんの言ってる事の方がわがままに見え
何もそんなに厳しく言わなくてもと
Bさんに憤りを感じるわけです。

AさんBさん共に、ケンカというよりは
自分の意見や考えを淡々と述べてるだけだとしても
あなたにはBさんが間違ってると思い込んでしまうんですね。
そして次第に、あなたもBさんを責めるようになります。

本来それぞれ対等な立場での話し合いのはずなのに
いつしか2対1の構図になってしまってます。
このままでは誰も冷静な話し合いは出来ないでしょう。

あなたとAさん、2人の間柄に(あるいはどちらか一方でも)
依存傾向が強ければ強いほど
物事を客観的に見る目を失ってしまいますから
それで結局は自分が悩みを抱えてしまうようになるんですね。
もちろん本人は自分が依存してるなんて気づいてません。
他人から言われて薄々そうかもと思っても、自覚はしていません。
ストーカーやDV、虐待なんかも同じ類ですね。

ではそもそも、このケンカの発端は何だったんでしょうか?
ほんとにBさんの言い分は間違ってたのでしょうか?
このケンカに便乗して、Bさんの悪口を言ってた自分は?

他者依存は、誰か共通の敵を作り
その内容に関わらず、敵は全て悪人に仕立て上げます。
冷静に物事を見る事が出来ません。

そしたら自分がある特定の人に依存してるかどうかを自覚し
気づくにはどうしたら良いんでしょうか?

そうですね。
まずは自分を見つめなおしてみましょう。
自分を知る事です。
そうするとわかってない事から来る
原因不明の苛立ちからも解放されるでしょう。


依存は何も他者に対してだけではありません。

では次回は、自分依存に関してのお話をしてみたいと思います。



ご意見ご感想、あなたのお聞きになりたい事をお聞かせください。
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必ず目を通します。
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この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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