マイベストプロ東京
庄司英尚

現場を大事にする社会保険労務士

庄司英尚(しょうじひでたか) / 社会保険労務士

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

コラム

人材の定着と育成のために有効なのは?

2018年5月21日 公開 / 2020年11月27日更新

テーマ:人材育成・人材開発・人材教育

コラムカテゴリ:ビジネス

人材の定着と育成に関して悩みがない会社など
ほとんどないでしょう。

採用にばかり力を入れて、気づいたら半年ごとにヒトが
入れ替わりまったく落ち着かないということでは、
この人材不足時代に対応できません。

さてそんな中で今回は、中小企業庁の「2017年版中小企業白書」
の調査結果を参考にします。

この調査結果によると人材の定着や育成のために
中小企業が最も有効だと考える取組に
ついては、人材確保成功企業、不成功企業ともに、
「能力や適性に応じた昇給・昇進」となりました。

人材確保成功企業と不成功企業の間で、有効だと考える
割合の差が最も大きかった取組が「職場環境・人間関係への配慮」。

人材確保成功企業は、28.7%、不成功企業は、21.5%となっており、
そのポイント差は7.2。

この部分の有効性の認識の差がこれだけ大きいのは、何か理由が
あると思います。

特に若年人材の採用・定着に大きな影響が出ている可能性
もあるので、もし心当たりがある会社であれば早急に対策しましょう。

会社の独自の風土、古い伝統やこだわりも大切だが、現代の人に
は通じない古い社内ルールなどが残っていて、それらが若年人材
にとってモチベーションが下がる要因である可能性が高いと思われます。

自分たちで気づいていない、あるいは自社の置かれた立場を勘違いして
いたら、もう大変です。意外と他人は厳しいことを指摘しないもので
まあ仕方がないと流してしまいがちなのです。

 採用すること活動自体は大変重要なのはいうまでもない
のですが、その採用した人材が定着し、育ち、利益をもたらす
いわゆる稼ぐ人材になってもらわないといけません。

会社は、人材採用に投資ばかりして、リターンが得られない
という倒産予備軍企業になってしまいます。

先日もお客さんの従業員全員との懇親会で、ちょっとだけ
話をさせていただいた「働きやすい職場環境の構築」
の重要性をどう伝えていくかを考えていきます。

今の旬のテーマは、やはりベースがここだと思いますし、
経営陣もよくわかっていることと思います。

そこにあえて私は今まで以上にこだわりたいと思います。
それが生き残りの分かれ目になるならやるしかないですからね。

人材確保成功企業の考えを尊重し、「職場環境・人間関係への配慮」
を軽視することなく、あえてこの部分に力をいれ、さらに
同時に生産性の向上を目指していければと思います。


2017年版 中小企業白書の一部よりデータ引用

http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H29/PDF/h29_pdf_mokujityuu.html

この記事を書いたプロ

庄司英尚

現場を大事にする社会保険労務士

庄司英尚(株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設))

Share

関連するコラム

コラムのテーマ一覧

庄司英尚プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
03-5614-8480

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

庄司英尚

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

担当庄司英尚(しょうじひでたか)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京のビジネス
  4. 東京の経営コンサルティング
  5. 庄司英尚
  6. コラム一覧
  7. 人材の定着と育成のために有効なのは?

© My Best Pro