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庄司英尚

現場を大事にする社会保険労務士

庄司英尚(しょうじひでたか) / 社会保険労務士

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

コラム

仕事を覚えない、忘れることが多い社員 どうすればいい?

2017年1月9日 公開 / 2020年11月27日更新

テーマ:人材育成・人材開発・人材教育

コラムカテゴリ:ビジネス

仕事を覚えず、同じ業務を何度教えても忘れてしまい
毎回周囲の人に質問して迷惑をかけまくっている中途入社の
社員がいますが、試用期間で本採用を拒否したいと思いますが
いかがでしょうか?

このような質問や相談はものすごく多いですし、実際に
物忘れが激しすぎて、呆れてグループのリーダーが
ギブアップしてくるといったケースもあります。

しかしながら、試用期間とはいっても、それだけで
本採用拒否というにはちょっと早いような気がします。

教え方には問題はないでしょうか? 企業側にもマニュアル
の整備、そして指導する際にその業務のポイントや
わかりにくい点のまとめをして丁寧にレクチャーしている
かなども関係あります。

本人に何よりメモをしっかりとらせて、後から読み返したり
復習したりできるようにすればそれほど複雑な業務でなければ
覚えることができると思いますので、今の時点で簡単に
判断するのはやめていただきたいと思います。

しかしながら、企業もボランティアではないので早く戦力に
なっていただかなければなりません。

基本的なことの時点で物覚えが悪く、すぐ忘れてしまう
ようだと適性として向かない職場なのかもしれませんので
もう少し様子を見ながら判断することも必要な場合もあります。

試用期間は、お互いにとってのお試し期間であり、従業員本人も
悩んでいるかもしれませんので放置しないでしっかり、相談にのったり
話を聞いてあげたりすることは忘れないようにしましょう。

まあ今回は中途入社の試用期間中の従業員の話なので問題に
ならず終わってしまうかもしれませんが、これが正社員で勤続年数が
長い場合、お互いの認識にはズレがあるのでたびたびトラブルになります。

たとえばとんでもないケアレスミス(1ケタ入力が違う)や連絡忘れ、発注忘れ
などが原因で業務に大きな支障をきたし、クライアントの損害が
明らかになっているような場合、かなり難しい判断となりますが、それ
でも解雇などは簡単にできるようなレベルではありません。

物忘れが激しいのは年齢のせいもあるかもしれません。また
若い方でもそういう人は多く他に原因(病気)があるのかもしれません。

前の日に話したことをまったく覚えていないと言われてびっくりするようなこと
があるようですし、記憶が全部とんでしまっているのかもしれないですから・・・。

あとは仕事に関心がなく、やらされ感でただやっているだけという形
だとミスも多くなり、そのミスの質が悪いと社内でトラブルになりやすい
のでそういう人には大きな事故(損害)になる前に注意、指導をきちんとして、
対策を練って上司とともに改善してもらえるように取り組んでもらわなければなりません。

小さなミス(連絡忘れ)入力ミスや確認漏れなどもいくつか
あるとそれは大きなミス、つまるところ企業に損害が出るような
大きなミスがいつ発生してもおかしくないという状況にあるということなので
会社側が仕組みとしてそういうトラブルにならないようなチェック体制を
つくらないといけないということです。

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