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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話933《散る桜 残る桜も 散る桜》

2015年4月8日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

3月下旬から4月の初めにかけて菜の花が咲き乱れますが、この時期の長雨を「菜種梅雨」と言います。

「春の長雨」とか、色々な花を咲かせる(催かせる)ので「催花雨」とも表現されますが、春雨に打たれしっとりしている葉桜も風情があっていいですね。

ちなみに、花見と言えば万葉の頃はどうやら梅だったようですね。

万葉集には花が沢山登場しますが、一番多いのは萩です。
そして二番目に多いのが梅で、桜は10番目です。

しかし梅は日本原産ではありません。

中国に渡った留学僧が日本に持ち帰ったと言われており、やがて、貴族が自分の屋敷に梅を植えて、それを愛でるのがステータスになったとか。

「東風吹かば 匂いよこせ梅の花・・・」と菅原道真が詠んでいるように、当時は梅が花の代名詞になっていたのでしょうね。

秋は萩を愛で、春には梅見をして、風流を楽しんだのでしょうか。

萩も梅も、臭い・形・彩りが清楚で華やかな感じがするので、当時としては素晴らしいお洒落を楽しむことが出来たようですね。
髪に刺し、袖に入れて楽しんだと言われています。

やがて武士が登場するようになると、清楚な感じの梅より、桜のパッと咲いてパッと散る華麗さや、潔さに重きがおかれるようになってきます。

「花=桜」になり、日本独自の文化が育ち、花開いていくわけです。
しかも桜は梅のように外来種ではなく、もともと日本の山に自生したものです。

「散る桜 残る桜も 散る桜」。
江戸時代に活躍した良寛の辞世の句だと言われています。

自分は死にたくないけど死んでいく。
しかし、まだ美しく咲いている花も やがて散っていく。

要は、命は限られていると言うことです。

それが自然の摂理であり、何人たりといえど、例外なく受け入れなくてはいけません。
そのことを心得ておくことが大切ですよ!と教えてくれる句です。

では、その限られた命を如何に生きるか?

自分が今あるのは決して自分ひとりの力ではありません。
色々な人のお陰で今があるわけですから、常に感謝の気持ちは大切です。

入学、進級、新社会人になり志を抱いている人も多いと思いますが、先ずは感謝することからスタートして下さいね。

感謝の気持ちで充実した日々を送ることが出来れば最高です。

そして、長年積み重ねてきた知識や経験を今後どのように結び付けて行くか?
このような事を視野に入れて計画を立てるのもお勧めです。

また、人生や日常の生活の基盤になるのは、なんといっても家庭と仕事ではないでしょうか。

だから、家庭にも仕事にも深い感謝と愛情を注ぐことが大切です。
伴侶や家族を愛し、また愛されることにより仕事に精が出ます。

仕事と家庭は両輪のようなもので、限られた人生をよりよく生きるには非常に大切であると思うわけです。

ちなみに、「梅と桜」と言う諺があります。
美しいモノ、大切なモノが並んでいると言う例えです。

限りある人生、身も心も美しく生きたいものですね。

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