マイベストプロ岡山
平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

基礎から指南!接客・接遇マナー23≪トラブル&クレーム対応③≫

2013年8月21日

テーマ:接客・接遇マナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: 接客 研修

今までの復習になりますが、トラブルやクレームを無くすることは事実上不可能に近い事です。
そして、お客様がそのサービスに不自由を感じている場合、時と場合にもよりますが、概ね20人に1人の割合でクレームをつけると言われております。

その時には、迅速かつ誠実な対応で、より善いサービスのステップアップを心掛けて下さい。何事も最初が肝心です。

私は長年ホテルで接客の仕事に携わっていましたが、ホテル業界はハード面とソフト面を含めて、クレームは付き物だと思います。冷暖房の効きが悪い、照明が暗い、水道の水圧が低い、従業員の態度が横柄、レストランの味が変わった等など挙げればきりが有りません。

しかし、そのほとんどは、現場責任者がきちんと対応すれば、事は丸く収まりますが、時として最高責任者まで及ぶこともあります。

こんな場合は、往往にして、クレームが発生した原因そのものより、最初の対応のまずさに、お客様が納得いかないケースが多いものです。

現場責任者や指導的立場にある人は、トラブルやクレームが発生した時には、キチンと謝り、誠意を持って対応する心構えを常に持ってほしいものです。

ここで改めて、「クレームが発生した時の心構え」について触れておきます。

○問題解決が優先。
クレームが発生した時に、お客様のせいにして、店側の正当性を主張したり、言い分を通すことは感心しません。お客様と店が、どちらが良いか?悪いか?を争うのではなく、先ずは目先の問題解決を優先することが大切です。

○最初に受けた者が、お客様と会社(組織)の橋渡し役になる。
お客様からクレームを受けるのは何も管理職に限った事ではありません。時には派遣社員・アルバイト・新人が受ける場合もあります。勿論責任ある対応は不可能ですが、当事者意識を持って対応することが大切です。

次に具体的に対応の仕方です。

○先ずは謝罪。
この時の謝罪は、こちら側の非をすべて認めるための謝罪ではありません。お客様が気分を害したという事実に対する謝罪ですから「不愉快な思いかおかけしてしまい、誠に申し訳ございません」のようないい方がお勧めです。

この一言で、お客様の不快感はかなり落ち着きます。例え、自分自身に落ち度が無くても、クレームを申し渡されたら、その店や組織を代表して謝罪してされる事をお勧めします。

○お客様の話を伺う。
真摯な態度で、お客様の言い分をしっかり話を聞いて下さい。申し訳ない態度と、必要に応じて相槌を打つことと、最後までキチンと聴く事がポイントです。そして、原因・状況・お客様の気持ちを的確に把握し、必要に応じ要約して、しかるべき人に報告することです。

○問題の解決に導く。
・立場によって異なりますが、責任者に報告する。
・責任ある立場の者は、店側に非が有る時にはキチンと謝罪します。原因説明が必要な場合もあります。また、客様の勘違いの場合は、納得いく説明を解り易く、相手の自尊心を傷つけないようにして下さい。
・具体的な対応方法の提示を行います。
具体的な理由説明が必要になることもあります。また、時間や経費がかかる場合は、具体的な期限や数字も必要になってきます。

○感謝と情報共有。
謝罪後、指摘頂いたことへのお礼の言葉を述べて下さい。次にしかるべきものへの報告と情報の共有を図って下さい。

お客様(他者)との距離に対する意識を「対人距離」と言います。つまり威圧感を感じたり、親近感を抱く距離の事ですが、クレーム対応の場合は、お客様との距離は、近すぎず遠からず、大体45㎝から150㎝の範囲がおすすめです。

加えて、「対面角度」は、正面に相対したら対立を招きかねないので、90度位の角度がお勧めです。但し状況に応じて下さいね。

さらに、前回もお話ししましたが、お客様の気持ちがなかなか収まらない時は、人・場所・時を変えるのも有効です。

3回に渡りクレームについてお話ししましたが、クレームは、発する人も、受ける人も、人柄、つまりその人の品格が出ます。心して下さいね。






この記事を書いたプロ

平松幹夫

講演会で大活躍!マナーと生きがいづくりのプロ

平松幹夫(人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾)

Share

関連するコラム

平松幹夫プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-4573-1062

 

お問い合わせはお気軽にどうぞ

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

平松幹夫

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

担当平松幹夫(ひらまつみきお)

地図・アクセス

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岡山
  3. 岡山のスクール・習い事
  4. 岡山のカルチャースクール
  5. 平松幹夫
  6. コラム一覧
  7. 基礎から指南!接客・接遇マナー23≪トラブル&クレーム対応③≫

© My Best Pro