頭皮の硬さと首こりの関係

こんにちは、GENRYUです(^^)
今回は、肩痛や股関節、膝痛に対しての
マッサージやストレッチ以外の少し変わったアプローチ方法をご紹介します。
それは「痛みがある方とは反対側に刺激を入れること」で、
「痛みがある場所にアプローチしていく」方法になります。
痛みがある方と反対側にアプローチするというと、
マッサージやストレッチもせずに痛みが改善するのか?
と思うかもしれませんが、これは脳科学に基づいた優れた方法なんです。
通常、右肩に痛みがある場合、痛みがある場所にある問題に焦点を当てる傾向があります。
そして、可動性テスト・筋力テスト・そして痛みのある部位のあらゆる検査を行い、
問題となっている組織を特定しようとします。
しかし、痛みや動きの制限は「脳」が原因であることが真実です。
ですから、痛みの問題を抱えている人を診察した場合、
組織内で局所的に何が起こっているかだけでなく、
もっと広い視野で考える必要があるんです。
そして、そのような視点から物事を見始めると、動き、神経学的なトレーニング、
そして体の反対側の動き、筋力、そして痛みに大きな影響を与える
可能性があることを理解できるようになります。
今回のブログでは、その部分を深堀りしていこうと思いますので、
最後までご覧くださいね!
「交差教育効果」とは?
なぜ痛みがある方と反対側にアプローチするのか?
神経学的な根拠をお話ししたいと思います。
この基礎研究では、「交差教育効果」と呼ばれるものに注目しています。
これは基本的に脳の配線構造上、仮に左腕を鍛えると右の皮質の活動が活発になり、
あるいは活発に活動が求められる、ということを意味します。
右大脳皮質は体の左側を制御していますが、同時に「同じ側の安定性」にも
大きく関わっています。
また、同じ側の運動のための共通の経路もいくつかあり、
最も重要なのは、『同じ側の痛みの軽減』に深く関与していることです。
つまり、左腕を動かすと脳の右側の活動が引き起こされ、
それが右脳幹を通って「抗疼痛経路」と呼ばれる経路に伝わり、
同じ側の痛みを軽減することが多いのです。
右肩に痛みがあるとすると、左肩に働きかけることができるかどうかです。
「右肩に痛みがある」場合
例えば、右肩の外旋(外ねじり)時に痛みを感じているとします。
その際、同じ動きを左腕で行います。
左肩を外ねじりした状態で固定し、それを反対側の手で内ねじりの抵抗をかけます。
これを等尺性収縮(アイソメトリック)といいます。
つまり、左側に基本的な等尺性運動用ストラップ(なければ壁でもOK)を使って
この状態で6秒から30秒程度行っていきます。
これに関する研究文献を見ると、筋力トレーニングを行うだけでも
かなり大きな効果があることがわかります。
例えば、右半身を負傷した場合、左腕を鍛えると左腕で鍛えた筋力が、
何もしていない右腕に6%から50%程度伝達されることが、
いくつかの研究で示されています。
また、筋力を強化すると同時に痛みも軽減できます。
なぜそれが効果的なのでしょうか?
先ほどもお話ししましたが、この左側、つまり左側を鍛えるたびに、
「右の皮質」が活性化されます。
右皮質は脳幹に情報を送り、中脳から脳の各領域を通過します。
そして、『抗疼痛経路』と呼ばれる活動が生み出されます。
『抗疼痛経路』とは、この経路が活性化すると、
同じ側つまり右側から受け取る脅威信号や脅威反応の数を減少させることを意味します。
これはとても効果的なツールです。
このツールを使う際は、一つの動きに固執する必要はありません。
複数の可動域、つまり複数の可動面を使うことができます。
外旋(外ねじり)、内旋(内ねじり)、外転(外に開く)、外転など
どんな動きでもできます。
怪我をした関節の反対側の関節に十分な刺激を与えるだけです。
そうすることで、筋力、可動性、そしてできれば痛みの軽減に変化が現れ始めます。
そして、多くの場合、わずか3分で効果が現れます。
この変化が見られ始めたら、痛みのある部位の組織だけに焦点を当てていたときには
解決できなかった問題も、解決できるようになるのです。
まとめ
今回「交差教育効果」というメカニズムについて解説させて頂きました。
痛みを改善しようとして痛みの場所だけをただ漠然とアプローチしていたのでは
あまり効果を発揮しません。
その際は今回ご紹介した方法を一つの解決策として実践して頂ければ、
今まで改善しなかった問題を解決出来るかもしれません!
ちなみに当院では、患者さまの問題一つ一つに対し、この「交差教育効果」を使った
具体的なアプローチを提供しておりますので、
ご興味がある方はお問合せ頂ければと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう(*^^*)



