- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
軒のない屋根の家⑩~構造的な話
2017年9月8日
前回まで軒のない家と雨漏りに関してだけを書いてきましたが、今回は話が変わり構造に関することです。
軒が出ていないと柱や束と母屋や桁の接合部に余裕がないのではと思っています。下の絵(左)のように普通の木造住宅では柱や束のホゾを母屋や桁の穴に差し込むように作りますが、下の絵(右)にあるように軒が出ていない場合は穴から材端までの長さがありません。
地震などで横の力が加わった時この長さが短いと、壊れてしまうのではないかと思っています。軒があれば材料の長さが十分あるため、力が加わっても壊れることはありません。
木材の利点に加工のしやすさがありますが、加工しやすいということは、ある程度の長さや厚みがないと簡単に壊れてしまいます。集成材で作っても、金物工法を採用していても長さがないと弱くなることは同じだと思います。
今回書いたことは完成したら、もちろん見えません。私は軒のない家は造ったことはありませんし、自ら作ることも考えていませんから軒のない屋根の家をどのように作っているか知りません。もしかしたら力が加わっても壊れないように工夫しているかもしれませ。でも、そんなこと考えるのなら、初めから軒を出した方が良いと思います。
次回は、「続 聴竹居を訪ねて①~今度はゆっくりと」です。
---------1955年以来の信頼と実績--------------
まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------
関連するコラム
- 軒のない屋根の家②~軒のある家の雨のかかり方 2017-08-11
- 軒のない屋根の家⑤~軒なし片流れ屋根の家は… 2017-08-22
- 軒のない屋根の家①~軒がないとは 2017-08-08
- 軒のない屋根の家⑧~軒がない屋根の家が増える理由 2017-09-01
- 軒のない屋根の家⑦~形を変えることは難しい 2017-08-29
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。