- お電話での
お問い合わせ - 03-5614-8480
コラム
退職者は、本当の退職理由を言わない?
2014年8月31日
業界に関係なく、離職率が高いところ、アルバイトやパートが定着
しないところはやはりその会社に何かしら問題があるわけで、それを
素直に受け止めて根本的な部分の問題を解決しなければ成長は
あまり期待できません。
退職したい旨をいわれて上司が、その理由を聞いたりもせず、
「じゃあ次の人採用しないといけないね」とまるで作業のようなかたちで
運用しているようでは、ダメです。
退職するのは仕方ないし、本人の人生だからまあいいんじゃないという
のが本音であってもそれでは今一緒に働いている社員にも冷たい印象を
あたえてしまうのはマイナスです。
もちろん周囲の社員も退職されると、自分の仕事の量も増えて大変です。
しかし上司の意見には一応同調しておくのがベストと考えるので本音はますます
封印されてしまうのです。
そうはいっても一度退職したいといわれてしまうと、そんな簡単に気持ちが
変わるわけではないのはわかっています。
それでも話をじっくり聞いて、入社当時から、いろいろ振り返り、退職の理由
、会社が必要としている理由も含めて、
さまざまなことを聞いたりするのはもちろんで、会社として今後どうした
ほうがいいのかということを客観的に意見してもらうというのもいいことだと思います。
そしていたらない点もあったことを謝ったりすることも大切です。
そこで会社批判をされたり、悪口をいわれたりすることもありますがそれも受け止めて
おくことが大事です。
退職するかそのまま勤務するかは、将来のイメージができるかどうか。
真面目な人ほど自分にあっているか、自分が貢献できているかを気にします。
特に女性の場合、人間関係や社内風土、そして仕事の内容や将来性、教育体制などが
大事だったりするのです。何となく働いていればいいという人は少なくなってきました。
実際に退職者は、本当の退職理由は、言わないものです。
特に上司や社長に対してはそうです。それでもじっくり今までの
人間関係ができていれば、本音をちょっと話してくれることもあります。
今後のために協力してもらうというスタンスでうまく引き出すことができ
なければ、同じことの繰り返しでまた失敗する可能性があるわけです。
あとは周囲の同僚などには本当の退職理由を話していることもある
のでそれを少しでも探ることができれば逆転のチャンスもあります。
会社が少し柔軟に対応してあげればいいということで済んだり、介護のこと
や子育てや家族のことの悩みで退職したいということも結構あります。
やはり縁あって一緒に仕事をした仲間が退職することはほんとうに
悲しいものです。私はお客さんの従業員で出産育児とかの手続をして
そのあと頑張っていた人が退職したりする瞬間は、ほんとうに何かあった
のか心配になり、電話で直接話してみたくなるくらいです。
高い志で一緒に頑張ってきたとしても、お互いに何を考えている
のかまではわからないものです。たまたま退職で少し見えてくるだけですが
何かサインはあったはずです。
退職するというのは仕事の戦力を失うだけでなく、周囲の従業員への影響が
大きいです。また取引先にも「また辞めたんだ」という感じで見られて不安を与えてしまいます。
いずれにしても、
・次にやりたいことがある
・資格の勉強をしたい
・少しゆっくり休んでキャリアチェンジしたい
・親の実家の手伝いをする
・友達が事業をはじめるので手伝う
などなど表向きはもっともな理由であってもそれが真実ではないことが結構
多いかなというのが私がこれまでお客さんも含めていろいろ見てきたなかでの印象です。
お互いそれが大人の対応だから、まあそれでいいんだという経営者も多いでしょう。
「まあ、そんなもんだし、引き止めるだけ時間の無駄」ということで流してしまうのが
いいのかどうかはわかりませんが毎回学習して、次回にいかすということを忘れてはいけないです。
一般的に、会社にとって辞めてくれてよかったという人に対しては引きとめないでしょう。
もちろん退職したいと思っている人も引き止められても迷惑でしょうけど、それでもまったく
引き止められないのはどこか人間である以上少し寂しいはずです。私が逆だったら
やはり嫌だなあと・・・。
パフォーマンスだけでもやっぱり必要なのかもしれません。(私も反省です)
そんな退職者に関する会話を先日していて、ふと思うことがあって長々と書いてしまいました。
もちろん私としては本人の幸せが大事なことであって、それを実現する
うえで、退職するほうがいいということであれば、それを応援したいと思います。
私も、自分が退職したときのことをいろいろ思い出してしまい、ちょっと涙が出てしまい
ました。まあちょっとコンタクトがずれて痛かったというのもありますが・・・。
弊社とご縁があった方には、すでに退職したスタッフの皆さんも含めて
改めて感謝です。退職してもこのブログを読んでくれている人もいるはず
なので、たまにはまじめに30分以上もかけて書いたブログをぜひ読んで
ください。
現在、弊社アイウェーブ及び併設の社会保険労務士事務所
では、パートタイマーを募集しております。
週3日の勤務です。有資格者でなくても
総務事務の経験があれば大丈夫です。
詳しくは、下記のサイトにて案内をしております。
http://mbp-japan.com/tokyo/iwave/job/6/
■【【株式会社アイウェーブ 公式サイト】
■【日本橋ではたらく人事コンサル会社の社長ブログ】
■私の取材プロフィール
■経営者にためになる、お得なコラム満載 直近コラム 15件
関連するコラム
- 諭旨解雇とは? 懲戒解雇と諭旨解雇 違いは? 2013-10-15
- 従業員が発達障害と診断されたが解雇できる? 2014-12-06
- 勤怠不良の従業員の扱いはどうする? 2013-03-24
- 職場で部下を新興宗教に勧誘していた店長を解雇できますか? 2015-05-05
- 仕事のミスが多いパート社員、クビにできる? 2012-05-22
コラムのテーマ一覧
- 働き方改革 労働時間削減
- 社会保険労務士(社労士)の選び方
- 問題社員・不良社員・ローパフォーマー
- アイウェーブ関連
- ワークライフバランス
- 出産・育児休業・男女雇用機会均等法
- セクハラ・パワハラ
- 退職・解雇
- 新卒採用・採用
- 社会保険(健康保険・厚生年金)
- 労働時間
- 仕事・業務依頼
- メディア掲載・執筆
- 労災保険
- 雇用保険
- ブラック企業
- メンタルヘルス・うつ病対策
- 過重労働
- 人事制度・評価制度
- 休職
- 就業規則、各種規程
- 助成金
- 年次有給休暇・特別休暇
- 身元保証書
- 始末書・業務指導書
- 人事労務情報全般
- 雇用契約・労働契約
- 退職金・企業年金
- セミナー・講演・研修
- 出向・転籍・在籍出向
- 転勤・人事異動
- 人材育成・人材開発・人材教育
- ユニーク制度・社内制度
- パートタイマー・アルバイト・短時間労働者
- 契約社員・有期契約社員・臨時社員
- 社会保険労務士・社労士・社会保険労務士会
- 残業代不払い・未払い賃金・サービス残業
- 賃金・給料・給与
- 給料計算・給与計算
- 高齢者雇用・継続雇用・嘱託社員・再雇用
- 労働組合・ユニオン・団体交渉
- スポーツ・エンタメ
- 外国人雇用
- 労使トラブル・労使紛争
- 判決・判例紹介
- 派遣・派遣社員・派遣会社
- 労働基準監督署・労働局
- ハローワーク・公共職業安定所
- 日本年金機構・年金事務所
- 全国健康保険協会・協会けんぽ
- 健康保険組合・健保組合
- 労働市場・賃金調査
- 雇用調整、リストラ、倒産
- 懲戒処分・減給・出勤停止
- 健康診断・産業医
- 自転車通勤
- 休日・休暇・休憩
- 経営戦略・経営管理・マネジメント
- ビジネス・時事一般
- 節電・サマータイム制・省エネ
- 社内預金制度・財形貯蓄制度
- 障害者雇用・障害者雇用率・障害者雇用納付金
- 年金給付・国民年金
- 震災関連・計画停電
- 厚生年金基金
- ダンダリン 労働基準監督官
- 直近のコラムまとめ
- 財務・経理・資金繰り
- 子ども・子育て拠出金 児童手当拠出金
カテゴリから記事を探す
庄司英尚プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。