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庄司英尚

現場を大事にする社会保険労務士

庄司英尚(しょうじひでたか) / 社会保険労務士

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

コラム

王将フードサービス 事件の背景を考える

2013年12月22日

テーマ:労使トラブル・労使紛争

コラムカテゴリ:ビジネス

日本橋人形町で奮闘している
社会保険労務士の庄司英尚です。



東証一部上場企業 王将フードサービスの
社長が残念ながら銃で4発撃たれ亡くなった事件ですが
犯人は、まだわかっていません。

目撃者もなく早朝の出来事だから、
かなり計画的に実行されたものとして
警察も恨みをもっているものの殺人として
いろいろ社長の携帯履歴などからも捜査
しているようです。

さて、毎日新聞の報道によりますと王将フードサービス
関連では次のような記事の掲載がありました。
事件とはまったく関係ないのですが、日常でよくある
労使トラブルの1つです。

「休職中の男性社員が「月100時間を超える時間外労
働を強いられ、うつ病になった」として、会社に約2300万円
の損害賠償を求めて京都地裁に提訴した」


これはごく一部であり、労働時間に関しての問題は飲食業につきもので、
いろいろ社内での悩みもあったことと思います。

このような過重労働で訴訟にまで発展したというのは、和解に
至る余地もなく、労働者の言い分をあまり聞かなかったのかも
しれません。

今回はまったく関係ありませんが、いずれにしても労働トラブルの
末の恨みによる社長への暴行や殺人は、中小企業ではたまにありますが、
ニュースになるほどのものは少ないだけで、病気になった方が社内に
乱入してナイフを振り回したり帰り道に襲われたり、自宅や車に嫌が
らせをされたという話を聞いたことがあります。

労働トラブルが増えれば、このような怨恨の末の命の
リスクもあるということを理解して、トラブルを事前に
予防する労務管理を心がけるようにしましょう。

トラブルになったらなんでも裁判してお金で解決すると
いう考え方では、組織のトップとして従業員からの
信用もなかなか得られなくなってしまいます。

従業員側も訴訟はしなくても、ずっと十数年たっても社長を
恨んでいて許せないという人もいますので、特にハラスメント
関連と過重労働によるものは家族からの恨みも含めてとても
深いものだということを覚えておいてください。

毎日新聞の記事より引用

「王将フードサービス」は厳しい研修や労働管理でも知られる。今年2月には、休職中の男性社員が「月100時間を超える時間外労働を強いられ、うつ病になった」として、会社に約2300万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴した。

 店舗での従業員や客によるトラブルも相次いだ。昨年12月、「餃子の王将」金沢片町店(金沢市)で、男らが店内で全裸になり写真を撮影し、画像がインターネット上に流れた。店内を混乱させたとして、石川県警は今年11月、20〜30代の男7人を威力業務妨害容疑などで書類送検。事件後、同店は閉店した。また、今年9月、新潟近江店(新潟市)で、20代の男性社員が店内の冷蔵庫に入って自身を撮影し、画像をインターネット上に公開したことが判明。同店は一時休店した。【後藤豪】




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