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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

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コラム

マナーうんちく話2818《信じるか?信じないか?「六曜」の知識とマナー》

2021年2月8日

テーマ:日常生活におけるマナー

コラムカテゴリ:くらし

人生には様々な節目がありますが、何か新たに始める時に、これから先の吉兆を占う「幸先(さいさき)」という言葉があります。

出だしが良く、今後の成り行きに期待が持てる意味で使用されますが、古来何かにつけ縁起を担いできた例は至るところに存在し、今日に至っています。

「マナーうんちく話」でも取り上げましたが「七福神が乗った宝船を描いた絵」「立春大吉の札」「福茶」などなどもそうですね。

AI全盛時代になり、統計学の手法や科学的データーに基づいた予測は可能ですが、依然昔からの占いもなくならないということは、それらが一人一人にとって大変身近であり、長い歴史を有するからでしょうか。

年中行事を始め「冠婚葬祭のしきたりやマナー講座」も多く開催していますが、これらは陰陽五行や十二支や六曜などの影響を強く受けています。

中国の哲学や占いなどに基づくものですが、長年において日本人の生活に密着し、今でも大きな影響力を持っていることは確かです。

例えば六曜の影響を受け、友引の日に葬儀を執り行う人はほとんどいません。

「六曜」とは、もとは争いの時の占い言葉だそうですが、仏教やお釈迦様や葬儀との接点はないようで、理屈からすればおかしい気もします。

さらに「友引」とは「共に引き分ける日であり、争いをしない日」で、本来はいい日なのですが「友引に葬儀をすると災いが起きる」と信じられていますね。

逆に結婚式では「大安」が好まれます。
なにをしてもいい日なので、特に結婚式には向いているのでしょう。

私もホテルでブライダルに携わっていた期間がありましたが、打ち合わせの際は常に六曜を気にしていました。また、結婚式や結納の儀式では「本日はお日柄もよろしく・・・」と発する人もいますが、結婚式や結納は、縁起がいい日に執り行うべきという考えがあったからでしょう。

ところで六曜は、暦上の日を6通りの吉凶日に分けたもので、下記の意味がありますが、本来は時間の吉凶を占うものだったようです。
従ってポイントは日にちと時間の両方を気にかけるといいと思います。

〇先勝(せんしょう、さきがち)⇒先手必勝が良く午前は吉、午後は凶。

〇友引(ともびき)⇒引き分け、争いがない日で大安の次にいい日ですが昼は凶。

〇先負(せんぶ、さきまけ)⇒急いでは事を仕損じる日午前は凶、午後は吉。

〇仏滅(ぶつめつ)⇒仏様のような人でも失敗する悪い日。祝い事はさける。

〇大安(たいあん)⇒何をするにしてもいい日。

〇赤口(しゃっく、せきぐち)⇒不吉な日ですが正午は吉。朝夕の祝い事は凶。

この信憑性は薄いと考えますが、しかしこれを参考にすることにより、意識や行動が大幅に変わることも少なくありません。
特に慶弔行事や事務所開きなどの、大切な行事ほど気になる人が多いのも確かです。上手に付き合うことが大切ではないでしょうか?

ちなみにマナーは自分より他人目線ですから、自分は気にしなくとも、周囲の人が気にすれば、それに合わした方がいいと思います。

さらに礼儀作法も言葉も時代とともに変わりますが、暦もしかりです。
室町時代に日本に伝来したといわれる六曜も、今のように大衆に広まったのは明治5年に、政府が旧暦から新暦(グレゴリオ歴)に変えてからだそうです。

それが150年以上経過した現在まで、日常生活に大きく関わっているのですから、単に迷信では済ませられない気がしています。

私は自他ともに認めるアナログ人間ですが、日柄を気にしながら、毎日を豊かに生きるのも悪くはないと思っています。

例えば我が家の軒下で子育てをした燕の巣立ちの日は、毎回六曜を見ます。
縁があった燕の家族には、幸先よい旅立ちをして欲しいからです。

この記事を書いたプロ

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