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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

書き換えだけど改ざんじゃない

2018年12月28日

テーマ:雑感

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

京都はいよいよ年末といった雰囲気になってきました。
昨日、仕事納めとし、新年4日までお休みをいただきます。と言っているそばから主任たち解答解説チームは今日も普通に仕事をしています。働き方改革はなかなか難しい状況です。ただ、決して主任は私に「忖度」しているわけではなく(多分)、自分で考えて必要な仕事ができますし、その判断はすべて任せています。私は卒論、修論、研究計画、志望理由などなどの添削てんこ盛りとの格闘をしています。正月と言えども、さほど変わるものでもなさそうです。
そうは言っても、年末ですから、今年の振り返りは重要です。経営の基本は、成功に惑わされず、失敗に学ぶことです。仏教に従えば、実態のある成功も失敗もありません。すべては表裏一体でもあり、成功と言えば成功だし、失敗と言えば失敗です。完璧な成功も失敗もありません。言い方、見方、捉え方次第で何とでも言えるわけです。だからことさらどちらかにこだわる必要などありません。だからこそ失敗に見えるものを捉えて、そこに反省点を見いだして、できることから改善していくことを考えていくことが基本です。
本来、国家経営も同じだと思うのですが、この記事は、今の怖ろしすぎる政権の姿をはっきりと示してくれていると思いました。そこそこ長く生きていますが、こんなに怖い政権はちょっと記憶にありません。3月にいつか感じた恐怖というコラムを書きましたが、ここで書いたことが、このあと年末までずっと続きました。多分来年も続くのでしょう。
この記事では、「書き換えだけど改ざんじゃない」が見出し大賞で出典は5月30日の日刊スポーツだそうです。今年は言葉のすり替えブームだったようで、
《「公文書を書き換えたけど改ざんではない」「武力衝突はあったが戦闘ではない」「つぶせとは言ったけど反則しろとは言っていない」と事態を正面から受け止めず、ごまかしたりすり替えたりしていたものも、最近では「残業代ゼロ制度は高度プロフェッショナル制度」に「移民を実技実習生や外国人労働者」に「日米FTAを日米TAG」に言い換える。》
確かにこんなことばかりでした。これは、見方や捉え方の問題ではありません。一つの物事や事象に多角的に光を当て、多様な見方を提示するものでは決して、断じてあり(得)ません。反省の意思など皆無です。これは個人、多くの場合は総理大臣の都合で、都合の悪い言い方を自分の都合の良いように見える言い方に変えてみただけです。反省のもとにより良いものを目指したものではありません。それを見た人、聞いた人が正しい理解をできないようにすることを意図した強烈すぎる悪意のある、改ざんです。この方々は日本国民が嫌いなのでしょうかね。
先日の天皇陛下のお言葉は、誠実なもので胸にせまるものがありました。憲法に関する思い、平和に関する思い、沖縄に関する思い、皇室の今後に関する思い、率直に、かつ言える範囲で丁寧な言葉でお伝えになられました。全体を見ると、今の政権に対する思いが反映しているようにも見えました。私から見ると、正反対の言葉の有り様です。私たちは、できる限り、政権に学ばず、誠実なお言葉から学びを得て、来年の仕事に活かしていきたいと思います。



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