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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

要約の仕方

2015年9月3日

テーマ:小論文対策

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

要約とは要するに対象の文の要点を書くことです。
こんなことは誰でも言えますが、実際、ではどうやって要約するのかと言われると、
意外に方法論に関する意見が割れます。要約の勉強をするには、まず要約を
読むことです。要約を読みつつ、本論を読みつつ、比較してみると、要約が
何かが少しずつ見えてくるのではないかと思います。
私がよく見るのは、要約=頑張って短くすること、といった思い込みです。
必然的に短くはなりますが、本文をできるだけ短くしても、内容に沿っていなければ
いけませんし、本論作者の意図=言いたいことを描き出しておかねばなりません。
作者の意図は、基本的には、問題意識、一定の回答、証拠、この3点セットに
宿り込みます。したがって、これを探しながら、本文を読み進めていくとうまくいきます。
特に作者の書いている疑問は確実に読み取っておきたいところです。
疑問文で書いてくれていると読みやすいのですが、必ずしもそうだとは限りません。
最も注意して読み取らねばならないところだと考えられます。

都市伝説のようなテクニックをたまに信じている人がいますが、それは危険です。
たとえば「 」に入っている言葉はいつも重要、といったテクニックを、まことしやかに
言っている人もいますが、そんなことはありません。重要な時もあれば重要でない時もある
としか言えません。ただ、重要だと言える事例はそれほど多いとは思いません。

練習方法として手っ取り早いのが、論文のアブストラクトをよく読むことです。
最近は多くの論文でアブストラクトがあります。それを読んでみて、本文がだいたい
どんなことが書いてあるのかをイメージする訓練は有効です。
PubMedを使うと、英語論文の大量のアブストラクトが出てきます。
まずこれを利用すると、英語の勉強にもなりますので、非常に有用です。

要約を問題に出してくるところが、受験生に問いたいのは、まず日本語読解力です。
正確に読めるかどうか、ポイントをずらさないかどうか、自分の都合の良いように
読まないかどうか、このあたりが見られます。その上で、要点を押さえた上で、
要約することができるかどうかが試されるのです。



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