コラム

公認心理師法案動向

2015年9月4日

公認心理師推進ネットワークによると、衆議院文部科学委員会で可決されました。
おそらくこれで27日までには国会を通過することになるでしょうから、
2年後の2017年には法律が施行されるという運びになることと思われます。
それに基づいて、専門家の議論（駆け引き）が行われ、公認心理師養成施設の整備が
行われ、法律以外のルールが様々確定していくことになるでしょう。
本格的に公認心理師がいかなる資格になるのかが決まっていくのはこのときで、
今のところ、まだ何とも言えないというところです。
やはり、一番注目されるのは、現在最も重要な資格とされる臨床心理士との兼ね合いです。
政治的な駆け引きによって、臨床心理士のここまで営々と積み上げられてきた
実績が否定されないことを願います。また文科省と厚労省の共同管轄ですので、
役所間のやりとりに時間がかかりすぎて、重要なことが決まらないということも危惧されます。

ただ、心理的なケアの重要性が言われるようになって、かなりの時間がたって、
ようやく国家資格の創設の、文字通り、一歩手前まで来ましたので、できるだけ、
皆が良い方向に向かえるような議論を、専門家の方々はしていって欲しいと心から願っています。
今後、どのように展開するのか、注目すべきはむしろ今からです。

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