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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

アメリカ大統領選挙雑感2

2020年11月8日

テーマ:小論文対策

コラムカテゴリ:スクール・習い事

アメリカ大統領選挙の結果が出たそうです。変な話ですが決着がついたわけではなさそうです。ここのところ、小論文対策として、アメリカ大統領選挙に注目して、コラムを書いてきました。この大統領選挙には、現在の小論文の題材が満載です。実際に日本の論点系の新しい本を見ると、コロナ禍と同様にアメリカ大統領選挙も注目されています。やはり世界にとっても日本にとっても大きなニュースだということです。是非、大学院受験や編入受験をする人は、この選挙の分析を見てほしいと思います。こんなに見応えのある題材はなかなかありません。さすがはアメリカとアイロニー抜きで思います。
今回見るべきトピックは、①民主主義とは何か②法令遵守とは何か③分断社会とは何か④これから経済、環境、安全保障などなどはどうなるか⑤日本はどうなるか⑥コロナ対策はどうなるか、などなどほかにもたくさんあります。とりわけこれからまず大きな問題になるのは、トランプ氏が軽視してきたコロナ対策でしょう。25万人の死者が出たとも言われていますが、なぜそんなに多くの人がなくなったか、本来、これは国を揺るがす大問題だと思うのですが、少なくとも日本から見る限り、アメリカがそれほど深刻に捉えているとは思いがたい情報しか見当たりません。日本で25万人も亡くなると、さすがにメディアも騒ぐでしょうし、政権が大好きなNHKといえども、政権に批判的にならざるを得なくなるでしょう。25万人には、当然家族もいるでしょうし、9.11の時の国中の悲しみの表現を思えば、このコロナ禍とて、国が大きな悲しみにつつまれてもおかしくないはずです。ましてやトランプ氏は、「アメリカを偉大にする(戻す)」と言ってきたわけですから、ナショナリズムがもっと高揚してもよさそうなものですが、なぜか選挙でのトランプ派の盛り上がりに比べて、国全体でコロナ禍を脱しようという意気込みを感じません。これは大統領の問題なのか、国民健康保険がないからなのか、格差社会が問題なのか、真相を求めていく必要があるでしょう。少なくともトランプ氏が偉大であるからという理由で、コロナが奇跡的に消えることはありませんでした。

個人的な印象としては、バイデン氏が勝ったというより、トランプ氏が負けたという印象です。日本でも同じことになっていますが、「この人よりマシ」という選び方しかできないのだろうと思います。トランプ氏は熱狂的支持者がいる反面、熱狂的な拒絶反応者もいます。今回は、この拒絶反応者が多かったのだろうと思います。トランプ氏は今のところ敗北宣言はしていませんので、まだまだ波乱含みですが、アメリカの人が考える「フェア」と日本人がイメージするところのフェアにかなりの温度差があることは今度の選挙で浮き彫りになったと思います。それにしても、自分が負けた州では不正投票があると堂々と言う感覚は私にはちょっと理解できません。それで裁判まで起こすのは、いかにも訴訟社会なのでしょうが、反対に自分が不正をしたということで訴訟されるとは考えていないのでしょうか。ちょっと不思議ですが、このあたりは小論文にはなりそうもありません。



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