健康診断はパートにも受けさせないといけないのか

2020年4月11日

テーマ：労務管理

コラムカテゴリ：法律関連

コラムキーワード：労務管理

「パート社員に健康診断を受けてもらわないといけませんか」

このような質問も時々受けます。
特に、パートさんが少ない会社の方からの質問が多いような気がします。

結論から言うと、労働安全衛生法により、
パートさんでも常時使用している場合には、
健康診断を受けてもらう必要があります。
会社の義務です。

ここで疑問なのが、「常時使用している」という文言でしょう。

この「常時使用している」とは、通常の労働者（いわゆる正社員）の
週所定労働時間の3/4以上働くパートさんのことを指します。

例えば、正社員が週40時間の所定労働時間であれば、
週30時間以上働くパートさんには健康診断を実施する義務が会社にはあります。

さらに上記の例ならば、
週20時間以上30時間未満で働くパートさんにも、
「実施することが望ましい」と厚労省は示しています。

以上より、目安としては、
週30時間以上働くパートさんには、健康診断を受けてもらう必要があります。

パートさんへの健康診断実施の要否については、
パートさんが多い会社はこのあたりの知識はあるのですが、
パートさんが少なかったり、初めて雇用するような会社では誤解が生じやすいところなので、注意しましょう。