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岸井謙児

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岸井謙児(きしいけんじ)

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コラム

シンボリズムの森 ⑩  (上から)「下」へと向かう垂直軸のシンボリズム

シンボリズムの森

2018年7月4日 / 2018年9月18日更新

さて前回は「上へ」と向かう垂直方向のシンボリズムとして、理想や目的へと向かう精神性の意味があるということを述べました。
「上方」は、全てお見通しの「お天道様」や完全無欠のの「神様」がいる世界ですし、「目指せ!○○!!」というときに、必ず人は上を指すことからも、理想や目的を表しているのです。

では反対に「上から下へと向かう方向」のシンボリックな意味とは何でしょうか?

心理学者のユングの有名な言葉に次のような言葉があります。
“人生は山登りに似ている。
山へ登ったかぎりは 降りなければならない。
山へ登ったということは登って降りたということであり、山へ登りっぱなしのことを遭難したというのだ”

この言葉の意味することを私なりに理解すれば、「自分の夢や理想に向かって邁進することは良いことだ。しかし夢や理想を追うあまり、現実を見失ってはいけない。頭の中に描いた夢をいかに現実に結び付けるか、それができない人のことを『地に足が付かない夢追い人』というのだ」ということではないでしょうか?

まるで「イカロスの翼」のエピソードにあるように、高いところへ目指すあまり結局現実に着地することができないと、いわゆる『永遠の少年』のようになってしまうのです。

私たちは重力の関係で大地から離れることはできません。だからこそ、「空を飛ぶ」ことが夢になり飛行機や宇宙ロケットなどが発明されたわけですが、飛行機もロケットも地上に戻ってこれなければ意味がないのです。

ロケット

上=夢や理想や目標を掲げて、いかにそれを現実に結び付けるか。その現実化の努力こそ「上から下へと向かう垂直軸」の意味ではないかと思っています。
言い方を変えればそれは「自分の限界を知ること」であるかもしれません。自分が何でもできて、神様のような存在であると自己過信・自我肥大することから、うぬぼれが生まれ「周囲から浮き上がって」しまいます。

一歩一歩踏みしめながら山を登り、そして無事に下界へ戻ってくること、其れこそ「地に足の着いた」大人の生き方かもしれませんね。

・・・ひとごとじゃ・・・ないな・・・(-_-;)

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