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庄司英尚

現場を大事にする社会保険労務士

庄司英尚(しょうじひでたか) / 社会保険労務士

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

コラム

若手が次々と辞める会社に足りないものは? その2

2018年9月6日 公開 / 2020年11月27日更新

テーマ:退職・解雇

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 退職 手続き

前回、少し前に 若手が次々と辞める会社に足りないものは?

というテーマで書きました。

東洋経済オンラインにアップされていた記事を引用して
書いてみたのてすが、この夏を過ぎて
もう新卒が辞めてしまったという会社があるそうです。

それは仕方がないことだが、採用する会社もある程度、辞めること
を前提として採用を多めにしていないかが心配です。

若手が次々と辞める会社に足りないものは?
https://mbp-japan.com/tokyo/iwave/column/1369505/


入社してミスマッチですぐ辞められてしまうと企業にとっては
損害ですが、ある程度会社の中身を知ってしまえば辞めていくのは
当然というか、そりゃそうだろうと思っている先輩社員もいるのかも
しれません。

やはりネガティブな情報、労働環境、仕事内容、転勤、その他とにかく
どんどん積極的に情報を出していくべきです。

でもそんなことをしたら応募者が減ってしまうので、たくさんの応募者が
きて採用し、そこから生き残っている強い人だけでもいればいいと
いう考え方になってしまうというか、そうせざるを得ないと思い込んでいる
会社もある。

たとえば飲食業なら、長時間労働は当たり前、かなり厳しいという印象がある
が、そこについて、うちは違うということからアピールして
こういう取り組みをしてちょうど働き方改革をしている途中と言えば、嘘では
ないとしたら差別化になる。

入社するほうに期待させておいて実は嘘。

最初から嘘でかためていい話ばかり、言葉の響きがいいものを
よく使い、「夢」とか語っているのは怪しいと思われるだけなのに
ついつい使ってしまう。

世界一とか宇宙一とかいう言葉も使い過ぎるとどうかなと思います。
それが目標で定めるのはいいかもしれませんが、ちょっと現実ばなれした
宗教っぽいような経営理念とか行動目標を掲げている会社は若手
に見切られるのも早いと思われる。

まあ若手が次々に辞めるというのは連鎖であり、一度流れができて
しまうと止まらない、被害を受ける前に先に抜けようという防衛本能も
働くようです。特に、ネットの悪いほうで会社がたたかれているようなときは
親に心配かけていると思い、すぐに退職して、次の会社へと門をたたきます。

直感で入社を決めて、なんか同僚が辞めていくからこれも直感で
早めがいいだろうということになる。自分の意見、主体性がないのも今の若手には
多く、匿名の人の意見などを参考にしたり、暴露話を信じたりするから
厄介です。まあ次の会社もすぐに決まってしまうから抵抗はないのだと思います。

そんなわけで何が足りないのかははっきりわかりませんが、その仕事が社会的に
意義のある仕事か? 経営者の思いなどがそれほど感じられない、インチキ
くさい仕事というのは信用がないのであるし、先輩社員の覇気もないのも
疲弊していると思われるのでそれが足りないのであれば警戒されてしまう。

疲弊しているのにうわべだけつくろっていてごまかそうとしているところは
さらに怪しいということで、誠実さが足りないところはダメだと思います。

この記事を書いたプロ

庄司英尚

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