リストラ 三越伊勢丹HD、早期退職金を上積み バブル入社社員は不要なのか?

庄司英尚

庄司英尚

テーマ:退職・解雇

三越伊勢丹HD、早期退職金を上積み=「バブル入社」削減狙う

三越と伊勢丹、いずれもデパート業界ではトップクラスに位置していた
こともあり、私自身もこの2社の合併についてはその当時今後どうなるのか
興味をもっていました。今回のニュースによるとリストラは避けられないようで
早期退職金をさらに上積みするとのことでまた優秀な人材が
流出してしまうことになると思います。


時事通信より

経営再建中の三越伊勢丹ホールディングス(HD)の
杉江俊彦社長は7日の決算記者会見で、新たな早期退
職制度の概要を明らかにした。部長級の早期退職の対象年齢を
現在より2歳若い48歳からとし、退職金を最大5000万円上
乗せする。バブル経済期に大量入社した総合職を中心に
高止まりしている人件費を減らす。

 新たな早期退職制度は1日に募集を開始した。3年間で800~1200人
の応募を想定している。杉江社長は、いわゆるバブル入社組の数が
他世代に比べ3~4倍に上ると説明。「今の退職金では誰も手を挙げ
ない。(昇進できず)不満を持っている世代にしっかりとした金額を示した」と述べた。 

引用ここまで

48歳からの新しい早期退職制度は、退職金最大5000万円上乗せ
するようなので、これなら応募も増えるかもしれません。

こんなに上乗せして払ってでもバブル世代は余剰で退職して
もらいたい、その本気度が伝わってきます。

デパートはビジネスモデルを変えていかないと
生き残っていくことができません。

私は、Jフロントリテイリングの新しい銀座シックスのような
不動産事業モデルを増やすのではないかと思います。

今更ではありますがデパートモデルといわれる
今までのやり方では通じないのです。

新しくイノベーションを起こすことができる人材は、意外と
他業種からの転職組だったりするものです。
リストラとともに外部のノウハウをもった優秀な人材を
採用しないといけません。

さて三越伊勢丹は、少し前になりますが
大西社長の辞任については個人的に残念でした。

やり手だったので納得がいかなかったところもありましたが、
月日は流れて、杉江社長は前任者を否定し、どんどん
進んでリストラをすすめていっていると
思いますし、クイーンズ伊勢丹の売却などインパクトのあること
をしており今後どうなるのか? 気になるところです。

数字で成果を出すことが求められていますので、この3年くらい
で希望退職者も応募がそれなりに出てくるでしょうが、高い
人件費は、そのくらいでは大きな改革にはならないでしょう。

今後もリストラの遅れは大きな痛手になってきますが
他の業界も参考になる事例ではないかと思います。

合併すればその効果をどのように出すのか、それが出ないので
あれば生き残りも厳しいということなのかもしれません。

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庄司英尚
専門家

庄司英尚(社会保険労務士)

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

プロフェッショナル集団として学び続け、サービス業であるということを忘れず、何事にも全力で取り組みお客様の悩みを解決し、最終的には業績アップに貢献できるよう日々努力します。

庄司英尚プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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