退職を考えるきっかけを会社側はよく理解する

庄司英尚

庄司英尚

テーマ:退職・解雇

少し前に、退職に関するブログを書きましたが
急遽、訳あって予定外で割り込みさせて、再度退職に
関する記事を書きたいと思います。

退職の際には、上司や社長が会社を辞める理由を聞き、
本人もあたりさわりのない理由をいい、波風たてずに辞めるのが、
大人のマナーみたいになっているが、合理的に考えてみれば、その手間は
面倒だし、形式的なものでは、何も今後の改善にはならないということもあり、
私はこれらの一連の流れも何らかの改革が必要だと思います。


やはり本音ベースで同僚あたりから真の退職理由を
探ってもらうということは必要です。それでも同僚にだって余計なこと
は言わないのが無難ですからなかなか簡単ではないです。

さて、記事からの引用ですが

退職を考えるきっかけを聞いた質問では、給与・待遇への
不満がトップというデータもありました。

上司や部署内での人間関係で、逃げ出すパターンも
多いですし、社内の風土があわない、またやりたい仕事ができない
という人もいて、実は理由は複合的なことも多いと思いますが
こういったアンケートだとやはり給与や待遇がトップになるのは
確かなデータなので参考にしたいです。

しかしながら、やりたい仕事や楽しい仕事をして、待遇にも満足して
日々働きがいを感じ、人間関係にもめぐまれて、
イキイキとしてすべてに満足している人がどれくらいいるでしょうか?

意外に少ないのではないかと思います。現状に不満を
もっているからといっていい条件の企業からのスカウトが
きて、実際に入社してみたらびっくりなんてことは山ほど
あって、入社前のイメージと違うことはよくあります。

社風が暗くて、まじめすぎる同僚たちが多く、会話が少ないので
耐えられないといって3カ月で元の会社に戻ったなんて話もあります。

また給料や休日が増えたりしても、人間関係が良くない職場だと
我慢に限界があるようです。

話を聞いていると、ちょっとしたことがきっかけで、従業員の
モチベーションが下がり、退職の意思決定まで一気に
進んでしまうこともあるようですから会社は大変です。

もちろん仕事がおもしろいとか楽しいとかいうのは理想的ですが
決してそういう仕事ばかりではないですし、やはりそれは
会社の風土や一緒に働く仲間次第で大きく変わるのだと思いますし
経営者側もそういう従業員側の目線にたって考えてみることも
時には大切なんだと思います。

そういった意味ではチーム内にちょっと変わったキャラクターの
みんなのムードメーカーになれるような人がいるというのも
いいと思いますし、トップがちょっとバカなことをやったり、バカの
ふりをして、盛り上げ役などに徹することもいいと思います。

新しく入社した人の面倒を丁寧に見てくれる人(メンターのような人)がいないと、
なかなかなじめずに悩んでいることにも気付かないこともありますので
先輩社員で部署が違う人がメンターでつくのはいいと思います。

意外に同僚は新しく入社してきた人がいてもそんなに関心は
ありません。みんな自分のことで精一杯ですし、余裕がないし、
他にもこれまでいろいろ入社してきているのでまた入ってきたかくらい
にしか思わないこともあります。

結局のところ中小企業であれば経営者の責任ですし
大企業であれば部門長の責任ですのでこのあたりを重要視して
少しでも改善をはからないと採用コストなどの人件費関係で
利益がなくなってしまいますので注意しないといけません。


私が思うがまま書いているので正しいとは限りませんが
ある会社とある人をイメージして勝手にコラムを書きましたが、
わかってもらえるような同じ気持ちの人がいれば幸いです。

引用

退職を考えるきっかけ、1位は?
http://news.mynavi.jp/news/2016/12/01/398/
2016/12/01マイナビニュース

エン・ジャパンは11月30日、「退職のきっかけ」についてのアンケート結果を発表した。調査は9月1日~10月2日、20代~50代の「エン転職」利用者8,925名を対象にインターネットで行われた。

「退職を考えるきっかけは何でしたか?」
「退職を考えるきっかけは何でしたか?」と聞いたところ、30代以下も40代以上も共通で第1位「給与・待遇への不満」(30代以下51%、40代以上44%)、第2位「仕事内容への不満」(同39%、34%)、第3位「成長実感が持てない」(同31%、25%)だった。
具体的には、「業務の波に合わせて、残業が極端に多くなることが増え、給与と割に合わない」(25歳女性)、「任された仕事内容が求人情報や面接で確認したものと大きく異なっていた」(23歳男性)、「個人の成長をあまり期待しておらず、画一的な研修や業務内容で不安に感じた」(23歳女性)などの声があった。
いずれの項目も30代以下のポイントが高い結果となった。特に40代以上と比較して5ポイント以上の差が出た項目は「給与・待遇への不満」「成長実感が持てない」「労働時間の増加」「他にやりたい仕事が見つかった」「結婚」だった。
反対に、40代以上のポイントが高い項目は「会社の業績悪化」(同10%、15%)、「不本意な異動・転勤」(同8%、12%)。

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庄司英尚
専門家

庄司英尚(社会保険労務士)

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

プロフェッショナル集団として学び続け、サービス業であるということを忘れず、何事にも全力で取り組みお客様の悩みを解決し、最終的には業績アップに貢献できるよう日々努力します。

庄司英尚プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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