労災保険・雇用保険に加入しているかネットで確認可能に
ここのところ景気が回復し、どの業界でも人手不足ということで
採用が難しくなっているという相談をいただきますが、一方で
退職してもらいたい従業員がいて困っているという話も聞く機会が
多く、大手企業であればあるほど普通に解雇することは簡単では
ないので、退職勧奨をすることが増えます。
そのあたりの相談対応は、かなり経験が重要で、法律論だけ
では対応できません。その会社特有の企業文化なども
関係してくるので逆に教えてもらうこともあります。
さて退職勧奨もそのやり方は、いろいろありますが、今回ニュース
になったのは退職勧奨を繰り返し行ない、うつ病を発症したことが
労災認定されたという内容です。
退職勧奨で労災が認定されるのは非常に珍しいことです
ので、このような労災認定のパターンは今後増えてくるかもしれないと
いうことを理解しておかなければなりません。
朝日新聞より
退職勧奨繰り返され「うつ病」 IBM社員を労災認定
日本IBMで退職勧奨を繰り返し受けてうつ病になった50代の男性社員が、中央労働基準監督署から労災認定を受けた。9日、代理人の弁護士が明らかにした。認定は1日付。
弁護士によると、男性は社内システムの管理業務をしていた。今年2月に4回にわたって上司と面談し、早期退職するよう求められた。その際、「受けない場合は3月末で解雇になる」などと言われた。不安感の高まりなどから、4月7日にうつ病と診断され、翌日から休職しているという。