退職時に年次有給休暇の余っている日数分を買取る必要はありますか?
ヤフーが長期休暇制度としてサバティカル制度を勤続10年以上の
正社員に対して適用させるということを発表しました。
目的は、キャリアや働き方のの見つめ直しが大きいし、考える
機会をあてて、更なる成長につなげてもらえること。
以下
j-castより
ヤフーは2013年11月1日、勤続10年以上の正社員を対象に、長期休暇を取得できる休暇制度「サバティカル制度」の導入を開始した。同社で一定のキャリアを積んだ社員が、「自らのキャリアや経験、働き方を見つめなおし、考える機会をつくることで、本人のさらなる成長に繋げてもらう」のが目的だ。
取得可能期間は最短2か月、最長3か月で、「休暇支援金」として基準給与1か月分が支援金として支給される。有給休暇とあわせて利用することもできる。 以上
だいぶ前に、ある大学の教授から「彼は、サバティカルで
しばらく枠があくからどうだい?」のような話があった際に
「サバティカル???」
と一瞬かたまって、「サバティカル」という言葉がいまいちぴんと
きませんでした。開業当時はわからなかったけど
さすがにその頃は意味はわかっているけど、使わない
だけにイメージしずらかったという感じ。
「サバティカル」って何?
サバティーニなら知っているけど、
確かに強かったね。それ女子テニスの話ですから。
いやいや違うよ。サバティカルだから。
「ああ、サバイバルね」。社労士業界もサバイバルレースらしいですね。
それも違います。サバしかあってないし・・。
それでは、
サバティカルとは?
サバティカルとは、使途に制限がない職務を離れた長期休暇のことで、長期間勤続者に対して付与され、少なくとも1ヵ月以上、長い場合は1年間となることもある。6日間働いた後、7日目は安息日とする旧約聖書のラテン語 "sabbaticus" (安息日)に由来する。
(Wiki)
大学教員や研究者が取るイメージが強く、自分のしたい
ことに打ち込む、研究のために海外にわたる人も多く
専門職のような人にご褒美的な意味合いをかねる場合も
あれば、ワークライフバランスのことを考えている場合も
あります。勤続年数の区切りを設けていることも多いですね。
賃金は、無給になるのが一般的なんでしょうけど
ヤフーの場合、年次有給休暇をあわせてもいいとのことで
支援金まで出るので、働く側からはいい制度だと思います。
しかしながら情報の最先端企業であるヤフー勤務の
人が2ヶ月も現場を離れるのは怖いでしょうね。
同じような長期休暇でも欧米系企業のエグゼクティブが転職する際に
ガーデニング休暇といって給与をある程度保証して長期休暇をあたえて
身分を拘束して情報の流出を防ぐ目的としているものがあります。
もちろん今は、サバティカルも人事業界では少しは一般的な言葉になり
馴染むようになりましたが私が社会保険労務士として
開業当時の十数年前にはまったくこのような言葉を聞いたことがなかったし
意味もわかりませんでしたし、実際にまだまだ浸透しておらず大学勤務の人から
ちょっと聞くことがあったくらいです。
時代は変化していくなかで
ワークライフバランスは、地味ですがすこしずつ進展しているのかも
しれません。似たようなことになりますが
休暇ではなく、あえて休職期間として取り扱って
研究のために休職して3ヶ月くらい海外に勉強に
行ってくるようなことが気軽にできることも可能に
すれば、太っ腹な会社だと思われたりするかもしれません。
いずれにしても、このサバティカル、中小企業には
無縁ですが、リフレッシュ休暇(2週間くらい)を強制的に
集中的に取らせてあげるくらいなら可能ではないかと思いますので
ぜひとも考えてみてはいかがでしょうか?
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社会保険労務士 庄司英尚