店舗展開は、3店舗目が鍵

2011年4月19日公開 / 2014年7月31日更新

テーマ：経営戦略・経営管理・マネジメント

コラムカテゴリ：ビジネス

先日、新規で顧問契約していただいたお客様の現場を訪問し
周辺環境と店舗内のチェックに行ってきました。

複数店舗展開していますが、やはり3店舗目は
私がいろいろな業種をみてきて一番鍵になるので
そこをどう今後マネジメントしていくか話し合い
ました。

しかしながらそれは社長自身が一番わかっていることで
私がいうまでもないのですが、やはり視点を変えて
見るといろいろ浮かび上がってくるものもありました。

こうやって現場で討論することで頭を整理することも
大切です。現場の導線からトイレチェックをするのは
当然ですし、とにかく客層と客単価を細かく質問します。
そして客層は、時間で変わるのでそのあたりも質問しました。
予測していたかのようにすらすら丁寧に教えてもらいましたが
さすがによくデータはとれているようです。

競合店の情報もしっかり仕入れてきましたのでぜひ
次回訪問の際には、整理して最適のアドバイスを
したいと思います。

3店舗目を出店しても、うまくいかないケースがありますが
そこは、目が届きにくくなるということ、そして次の店舗展開への
あせりから、行動にぶれがでてくることもあるでしょう。
もちろん3店舗もあれば、1店舗がうまくいかないということも
ありますが、すべては店長（現場トップ）しだいです。
この人材を育成できないなら今後店舗展開するのは無理です。

あとは大事なところですが、人事労務面では必ずぶつかる壁というか
トラブルがいくつかあります。このような点を丁寧に事前に
話をしておくと、リスクも回避できますし、組織的に強くなり、
ちょっとしたことではかたむきません。

金融機関対策でお金の悩みも多いのですが、実は多くの人は
人のことで悩んでいて、それらは言葉に出すことは少ないと思います。
そういった経営者の支えになることも私の役割だと思っています。

3店舗目を出すのは、大きなリスクでもりますが、今回のような
売上低迷時期にあたっても、A店は売上げ落ちているけど
B店舗は全然影響なしといった形でリスクを分散できるという
こともあります。

もちろん大事なことは、将来経営者がどのようにしたいのか？何をしたい
のか？　社長の考え方がしっかりしていないとただ多店舗展開を
しても途中で挫折するだけです。挫折すると借金だけが大量に残ります。

失敗した経営者も多数見てきていますし、多店舗展開していって
ブランド力のある店舗をたくさんつくっても、結局は売却せざるをえなく
なったりすることもあるので、それだけ事業を継続させるということは
難しいということもよくわかります。

今回もコラムを読んでいただきありがとうございました。

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