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コラム
マナーうんちく話1061《知っておきたい季節の美しい言葉「寒露」》
2015年10月8日
雲ひとつない秋晴れに恵まれ、全国津々浦々で多彩なイベントが展開されています。
スポーツの秋を身体で、味覚の秋を舌で、芸術の秋を心で思う存分お楽しみください。
ところで朝晩今までと違った空気が漂い始め、布団を変えられた人も多いのではないでしょうか?
実質上の衣替えの時でもあります。
また、日暮れが早くなり、次第に秋が深まってきた感があります。
このコラムでも触れましたが、「秋の日は釣瓶落とし」と言われ、日中は晴天に恵まれていても、夕刻になると太陽があっという間に沈みます。
暮れそうでなかなか暮れないのが春の日ですが、秋は反対で暮れるような気配はないのに急に暮れてしまいます。
ご用心下さい。
さて、「マナーうんちく話1040」では二十四節季の一つ「白露」をとりあげましたが、今回は同じく「寒露(かんろ)」です。
「白露」と同様二十四節季の中でもあまり聞き慣れない言葉ですが、空気が澄み、夜空の月が明るむ季節になると、野草に宿る露が冷たく感じるようになります。
二十四節季は元々農作業の目安になるものですが、その農作業にとって「霜」は油断できません。
だから「露」から「霜」に変わっていくプロセスを注意深く観測してきて、喚起を促すために、時期にそった名前を付けたのでしょうね。
まさに「生きることは食べること」だったわけです。
9月8日の「白露」、10月8日の「寒露」、さらに10月24日は、秋が深まり、霜が降りる頃だとされる「霜降」へと二十四節季がなびいていきます。
ちなみに平成27年は、10月25日が「十三夜」です。
先日、我が家に植えていた僅かばかりの里芋を収穫しました。
泥にまみれ、お世辞にも美しいとは言えませんが、味は抜群で、昔から和食には欠かせない食材です。
既にお節料理の予約受け付けが始まっていますが、里芋はお正月のお節料理の定番でもあります。
親芋と言われる大きな芋の周囲に、子芋と呼ばれるやや小ぶりの芋がつき、さらに子芋の先には小さい孫芋が連なっています。
だから子孫繁栄に繋がる縁起ものなのですが、栄養価も非常に高い食材ですから、寒い時期にはなおさらいいですね。
さらに、多くの穴があいているので、先の見通しが立つ縁起のいい食材としてお節料理に取り入れられているレンコンも今が旬です。
秋にしっかり食べたい、栄養価の非常に高い食材の一つです。
また果物では柿が旬を迎えています。
柿も、「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言われる位栄養価が高い果物です。
このように今まさに「実りの秋」で、美味しい物が沢山市場に出回る絶好の季節ですが、「女心と秋の空」と言われるように、これからは天気の移り変わりにも注意が必要です。
ちなみに、この諺は、「女性の心は秋の天気のように移り変わりが激しい」と言う意味で使用されますが、移り変わりするのは男心も同じだとする意見もあります。
皆様はどちらだと思いますか?
そして露が冷たい空気と接触して霜に変わる頃になると、紅葉のシーズン到来です。大切な人と楽しい予定を立てるもいいですね。
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