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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話943《「穀雨」の頃、目指そう!打たれ強い人》

2015年4月19日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

この時期は雨が多い頃ですが、それにしても今年の4月はよく降りましたね。

被害に結び付くほどではないですが、長雨になると日照時間が少なくなり、野菜の生育に悪影響が出ます。

しかし、先人はこの雨を嫌がるのではなく、むしろ歓迎していたようですね。

だから、雨の降る時期や降り方等により、それぞれ素敵な名前を付けています。

以前にも触れましたが、菜の花が咲き乱れる頃に降る雨を「菜種梅雨」、桜が咲く頃の雨を「桜雨」、花を早く咲かすように催促する「催花雨」、降ったりやんだりするきまぐれの雨は「春時雨(はるしぐれ)」。

杏が咲く頃に降る雨を「杏花雨(きょうかう)」、ツツジ、シャクヤク、桃の花等、紅色の花が咲き乱れる頃に降る雨を「紅の雨(くれないのあめ)」と名付けました。

そして穀物を潤す雨の事を「穀雨(こくう)」と表現しました。

5月20日は二十四節季のひとつ「穀雨」です。

様々なネーミングで親しまれてきた春の雨。
万物の成長には必要不可欠の雨だから、優しくて温かみが感じられますね。

西洋では「三月の風、四月の雨が五月の花をもたらす」と言われますが、日本にも同じような言葉が有ります

「二月の雪、三月の風、四月の雨が美しい五月を作る」と言われています。

二月は一年で一番寒く雪に見舞われることが多く、三月は「春一番」と言われるような強い風が特徴で、四月は雨が多いわけですが、それが有るから五月が楽しくなると言う意味です。

単に気候のことだけではなく、「悪いことの後には良いことが有る」と言う教えで、時には厳しいと感じる風や雨に当たらなければ綺麗な花は咲きません。

つまり、連日の晴天続きでは、花は色鮮やかに育たないと言うことです。
人間もしかりです。

新年度もすでに三週間過ぎて、何かと苦労したり、辛い思いをされている人も多いと思います。

ちなみに、最近はウツが多いようですね。
勿論専門家の治療も必要でしょうが、有る程度は辛いことを経験することも大切だと考えます。

時には厳しい風に打たれ、雨に打たれないと命は輝きません。

最近は何かと楽しい事を共有しようとする試みが多いようですが、楽しみのみならず、苦しいことやつらいことの共有も大切です。

加えて、色々と失敗や不幸があったら「明日は明日の風が吹く」という気構えも大切だと思います。

シトシトと降る長雨に、気分が重くなりがちですが、この時期の雨は田畑を潤してくれます。

つまり、米を主食にしている私たち日本人にとっては恵みの雨です。

昔から農作業の目安になる時期でもあり、新緑の季節に移行する時でもあり、多くの物がキラキラ輝く時でもあります。

元気を出して前向きに生きて下さい。

間もなく不安定な天気も落ち着き、「五風十雨」の安定した天気が続くようになります。

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