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安部元隆プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

【肩の痛み×脳科学シリーズ 第2部:アプローチ編】 「肩に触れずに」肩痛を変える ─ 視覚・頸椎・腕神経叢・肋骨への脳科学的アプローチ 完全実践プログラム ─

安部元隆

安部元隆

テーマ:肩痛


こんにちは、GENRYUです(^^)
前回のブログでは、慢性肩痛の根本が「脳の防衛的決定」にあり、
視覚系・頸椎・腕神経叢・肋骨・横隔膜・前庭系という
5つのシステムの機能障害が脳に「肩を守れ」という
指令を出し続けていることを解説しました。
今回の第2部では、その知識を「今日から自宅で実践できる
4ステップの神経学的プログラム」として公開します。
最初に、このプログラムで起きることと起きないことを明確にします。

このプログラムで「起きること」
◆肩に一切触れることなく、肩の可動域が即座に改善する(各STEPの直後に体感)。
◆肩を動かす際の「ビリビリ感・重だるさ・詰まり感」が軽減する。
◆脳が「肩は安全だ」という情報を受け取ることで、防衛的な筋緊張が解放される。
◆継続により神経可塑性が働き、再発しにくい神経パターンが定着する。

このプログラムで「起きないこと」
◆腱板や関節唇など、すでに損傷している組織が物理的に修復されるわけではない。
◆1回の実施で永久に解決するわけではない。神経の再プログラミングには継続が必要。
◆重篤な器質的疾患(腱板完全断裂・骨折・腫瘍など)の代替医療にはならない。
【安全上の重要事項】
急性の強い痛み・明確な外傷後の症状・腕の麻痺・夜間痛・
安静時痛が強い場合は、まず整形外科での画像診断を受けてください。
今回のプログラムは慢性的・反復性の機能的肩痛を対象としています。
【準備するもの】
椅子(背もたれ付き)・鉛筆またはペン。
特別な器具は一切不要です。
各STEPの所要時間は2〜3分、プログラム全体で約12〜15分です。
【開始前必須】ベースライン評価
プログラムを始める前に、必ず「今現在の肩の状態」を数値化してください。
これなしには、各介入の効果を確認することができません。
【評価動作の選択】
以下の動作の中から、あなたが「最も不快を感じる動き」を2〜3つ選んでください。
◆肩屈曲:腕をまっすぐ前方に上げる(0〜180度)
◆肩外転:腕を横に上げる(0〜180度)
◆内旋:後ろに腕を回す(背中に手を回す動作)
◆外旋:肘を90度曲げた状態で腕を外側に開く
◆水平内転:腕を前方に伸ばして胸の前を横切らせる
【評価の実施方法】
1.選んだ動作を「7〜8割の力・速度」でゆっくり行います。
2.痛み・こわばり・詰まり感を10段階で評価します(0=症状なし、10=最大の症状)。
3.可動域の角度(目安)も確認します(例:「腕を60度上げたところで詰まる」)。
4.これらの数値を書き留めます。各STEP後に同じテストを行い、変化を必ず確認します。
【ポイント】
痛みを無理に誘発させる必要はありません。
「今の神経系の状態を知ること」が目的です。
激しく動かせば痛みが出ることはわかっています。
7〜8割の動きで「どの程度の不快感があるか」を確認してください。




STEP 1 滑動性追跡ドリル──視覚系から肩の防衛指令を解除する
所要時間:約2分 | 難易度:★☆☆ | 道具:鉛筆またはペン(なくても可) | 
姿勢:座位・立位どちらでも可
【神経学的根拠】
滑動性追跡運動(Smooth Pursuit)は、大脳皮質の前頭眼野(FEF)と
中側頭視覚野(MT野)が連携して眼球を目標にスムーズに追従させる眼球運動です。
左方向への追跡は主に左半球のFEFが制御し、右半球のFEFは
右方向への追跡を制御します。
脳の左半球は身体の右側の運動を主に担うため、
右肩に問題がある場合は「左半球のFEFを刺激する左方向追跡」が、
左肩に問題がある場合は「右半球のFEFを刺激する右方向追跡」が有効です。
この対側刺激原則により、患側の肩の運動制御に関わる脳半球が活性化され、
防衛的緊張指令が緩和されます。


【どの方向に追跡するか】
◆右肩に問題がある方 → 左方向への滑動性追跡を行う
◆左肩に問題がある方 → 右方向への滑動性追跡を行う
◆両側に問題がある方 → 両方向を行い、どちらで肩の変化が大きいかを再評価で確認する
【実施手順】
1.椅子に背筋を伸ばして座るか、立位で行います。
2.鉛筆(またはペン、指先でも可)を患側と
  反対の方向(右肩なら左方向)に腕を伸ばし、目の高さで立てます。
3.頭を正面に固定したまま、目だけで鉛筆の先端に焦点を合わせます。
4.鉛筆をゆっくりと(3〜4秒かけて)正面に向かって水平に動かします。
  目は頭を動かさずに鉛筆の先端を追います。
5.正面を過ぎたら鉛筆を止め、目を閉じます。
  1〜2秒後に目を開け、再び鉛筆を追跡開始位置(患側と反対方向)に戻します。
6.これを5回繰り返します。
【注意】
頭を動かして視線を合わせないことが大原則です。
頭が動いてしまうと、眼球運動系ではなく頸部筋肉で補償しているため、
正しい神経刺激になりません。
「目だけが動き、頭は彫像のように固定されている」状態が理想です。

【応用】上下・斜め方向の追跡
水平方向の追跡に慣れたら、垂直方向(上→下・下→上)と
斜め方向(右上→左下・左上→右下)の追跡も加えます。
肩の動きには3次元の空間認識が必要なため、
すべての方向の視覚追跡を訓練することで、
肩の「全方位的な運動安全性」が向上します。
7.STEP1終了後:即時再評価
立ち上がり、ベースライン評価の動作を再テストします。
多くの方が「腕が軽くなった」「上げやすくなった」
「痛みが数値で1〜3ポイント下がった」という変化を感じます。
この段階で大きな改善が見られた場合、あなたの肩痛の主要因は
「視覚系の機能障害による脳の防衛指令」です。
STEP1を重点的に継続してください。
参考文献: Andersen RA & Cui H. (2009). Intention, action planning, and decision making in parietal-frontal circuits. Neuron, 63(5), 568-583.




STEP 2 C5頸椎可動化+腕神経叢テンション調整──肩の「神経上流」をリセットする
所要時間:約3分 | 難易度:★★☆ | 道具:不要 | 姿勢:座位推奨
【神経学的根拠】
腕神経叢(Brachial Plexus)はC5〜T1から発し、
肩・腕のすべての神経支配を担います。
C5レベルは特に肩外転・外旋に関わる腋窩神経・筋皮神経の主要起始点です。
このC5を中心とした頸椎の微細な可動化と、
腕神経叢への適切なテンション刺激(神経モビライゼーション)が、
上肢全体への神経信号の質を改善し、脳の「肩の固有受容感覚マップ」をクリアにします。


PART A:C5頸椎可動化(脊髄レベルへの精密入力)
実施手順
1.椅子に背筋を伸ばして座ります。両腕は体の横に自然に垂らします。
2.両手の手のひらを床に向け、指を横に広げてまっすぐ伸ばします
 (指先まで完全に伸展させます)。この手の姿勢を維持したまま動きません。
3.首の後ろの大きな隆起(第7頸椎棘突起)を指で確認し、
 そこから上に指2本分移動した位置がC5の目安です。
4.顎をわずかに引きながら(顎引き)、頭頂部を真上に向かって
 わずかに持ち上げます。
 「背を伸ばす」というより「首の長さを増やす」感覚です。
5.この姿勢を3〜5秒維持します。
  両腕・手・指先に「軽いビリビリ感・神経質な感覚」が生じるかもしれません。
  これは正常な神経テンション反応です。
6.ゆっくりとニュートラルに戻します。これを5〜10回繰り返します。
【注意】
腕への「神経的な感覚」は10段階で3以内に収めてください。
強い痺れ・痛みが出た場合は即時中止し、動きをより小さくするか、
このSTEPをスキップしてください。
左右差の確認
多くの方で、患側(痛みのある肩の側)の腕により強い神経感覚が生じます。
これは患側の腕神経叢に神経テンションが蓄積していることを示すサインです。
この差が縮まっていくことが改善の指標になります。

PART B:腕神経叢モビライゼーション(神経フロッシング)
C5可動化の後、腕神経叢全体の滑走性を改善する神経モビライゼーションを行います。
【実施手順】
1.椅子に座り、背筋を伸ばします。
2.患側の腕を体の横に垂らし、手首を背屈(手の甲を上に向ける方向)させます。
3.指をまっすぐ伸ばし、腕全体を体の外側にわずかに広げます
 (肩の外転(外に開く)10〜15度程度)。
4.この姿勢から、首を健側(患側と反対)に軽く傾けます。
  この時、患側の首〜腕に軽い伸張感が生じます(10段階で3以内)。
5.首をゆっくりと患側に傾けます(伸張感が緩む)。これが「神経のオフ」です。
6.「患側に傾ける(オフ)→健側に傾ける(オン)」を10〜15回ゆっくりと繰り返します。
7.反対側の腕でも同様に行います。
【なぜ両側で行うのか】
神経モビライゼーションは、脊髄レベルと脳レベルへの双方向の影響があるため、
患側だけでなく両側で行うことで、より広範な神経可塑性の恩恵が得られます。
8.STEP2終了後:即時再評価
肩の動作テストを再実施します。
STEP1後からさらに可動域が広がったか、痛みが軽減したかを確認します。
特に「腕を上げたときの引き感」「腕の重だるさ」が
変化しているかどうかに注目してください。
参考文献: Butler DS & Gifford L. (1989). The concept of adverse mechanical tension in the nervous system. Physiotherapy, 75(11), 622-636.
参考文献: Coppieters MW & Butler DS. (2008). Do "sliders" slide and "tensioners" tension? Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 38(8), 488-493.




STEP 3 肋骨側屈+横隔膜呼吸──肩甲骨の「滑走台」を解放する
所要時間:約3分 | 難易度:★★☆ | 道具:椅子 | 姿勢:座位
【神経学的・解剖学的根拠】
肩甲骨は肋骨の上を前鋸筋・僧帽筋・菱形筋によって
制御されながら滑走しています。
肋骨(胸郭)の可動性低下は肩甲骨の正常な上方回旋・後傾・外旋を阻害し、
肩峰下スペースを狭窄させます(Kibler et al., 2013年)。
また、横隔膜の過緊張による浅い呼吸パターンは、
斜角筋・肩甲挙筋などの補助呼吸筋を過負荷状態にし、
慢性的な頸肩の緊張を生み出します(Kolar et al., 2010年)。

このSTEPは肋骨の可動性回復と横隔膜の機能正常化を通じて、
肩甲骨の「滑走台」を解放します。

PART A:肋骨側屈ドリル
【実施手順】
1.椅子に座り、患側(痛みのある肩の側)の腕を頭の上に伸ばします。
2.腰から曲げるのではなく、「肋骨の一番下の部分から曲げる」ことを意識して、
 体を健側に側屈させます。腰は動かさず、胸郭のみが横に倒れる感覚です。
3.患側の肋骨が引き伸ばされる感覚を確認します
 (10段階で3〜4の伸張感が目安)。
4.その姿勢で深く鼻から息を吸います。
 患側の肋骨が上に広がるのを感じてください。
 息を吸うたびに、患側の胸郭空間が広がることを意識します。
5.口からゆっくりと吐きながら、さらに少し側屈を深めます。
6.「吸う→広がる→吐く→深める」を5〜8回繰り返します。
ポイント:この動作で「肋骨が全く広がらない・硬くて曲がれない」
という感覚がある方は、肋骨硬化が肩痛の主要因である可能性が高いです。
最初は小さな側屈から始め、毎日続けることで徐々に胸郭の弾力性が回復します。

PART B:横隔膜解放呼吸
【実施手順】
1.椅子に背もたれを使って楽に座ります。
2.両手の指先を「かぎ爪状」に曲げ、肋骨弓(肋骨の下縁)の内側に
  指をそっと差し込みます。
3.鼻から息を吸います。指が外側に押し出されないように、軽く押し当て続けます。
4.口からゆっくり吐きながら、指をさらに肋骨内側に向けて軽く押し込みます。
  胸郭を軽く丸めるように体を少し前傾させます。
5.この姿勢で30〜45秒(呼吸3〜5回分)キープします。
6.ゆっくりと手を離して姿勢を戻し、大きく深呼吸を1回行います。
【内臓体性反射への注意】
右肩だけが繰り返す方で、肋骨下部(特に右側)を触ると
強い緊張・圧痛がある場合は、横隔膜・肝臓・胆嚢の機能状態を
医師に確認することを推奨します。
内臓体性反射が肩痛の根本原因となっているケースでは、
内臓側へのアプローチなしに肩痛は根本解決しません(Giamberardino et al., 2010年)。
7.STEP3終了後:即時再評価
肩の動作テストを再実施します。
このSTEP後に「腕が軽い」「肩全体のスペースが広がった感じがする」「肩甲骨が自由に動ける感覚がある」という変化があれば、胸郭硬化・横隔膜機能不全が肩痛の主要因でした。
参考文献: Kibler WB, et al. (2013). Clinical implications of scapular dyskinesis in shoulder injury. British Journal of Sports Medicine, 47(14), 877-885.
参考文献: Giamberardino MA, et al. (2010). Viscero-somatic pain and somatic referral. European Journal of Pain, 14(S1), 49-55.




STEP 4 前庭-視覚統合ドリル(VOR応用)──動的場面での肩の安全基盤を確立する
所要時間:約3分 | 難易度:★★★ | 道具:スマートフォン(文字表示) | 
姿勢:座位必須(最初は)
【神経学的根拠】
前庭眼反射(VOR)は、頭が動いても視界を安定させる神経反射です。
肩は「動的な場面(スポーツ・日常動作中)」で使われることが多く、
「頭と体が同時に動いているときの肩の安全性」を脳に学習させることが、
再発防止のための最終仕上げとなります。

Kavounoudias et al.(1999年)の研究が示すように、
前庭系は肩帯の筋活動パターンを0.1秒以内に変化させる直結回路を持つため、
VORの精度向上が動的場面での肩の神経制御を根本的に改善します。
このSTEPはめまい・吐き気が最も起きやすい介入です。
必ず座位で行い、最初は非常にゆっくりとした動きから始めてください。
不快な症状が出た場合は即時中止します。

PART A:視標固定+頭部回旋(水平VOR)
【実施手順】
1.スマートフォンに大きな文字(例:「肩」という漢字)を表示し、
  腕を伸ばした距離に固定します。スマートフォンは動かしません。
2.その文字に両目でしっかりと焦点を合わせます。
3.文字を見続けたまま、頭をゆっくりと左に回します(10〜15度から開始)。
  文字は常に鮮明に見え続けているかを確認します。
4.頭を右に戻し、次に右に同じ角度で回します。「左→右→左→右」を10回繰り返します。
5.慣れたら徐々にスピードと角度を増やします(最終的には45〜60度・やや速いテンポ)。

PART B:患側への頭部傾斜VOR(応用)
肩痛の多くは「患側に頭を傾けたり、患側の腕を挙げたりする動作」で
症状が出やすい傾向があります。
この応用ドリルでは、視標を固定しながら患側方向への頭部傾斜を繰り返すことで、
「患側への動作中も視界が安定している=安全」という信号を脳に送り、
肩の防衛反応を段階的に解除します。
【実施手順】
1.スマートフォンを正面に固定します。
2.文字に焦点を合わせたまま、頭を患側(痛む肩の側)に
  ゆっくりと傾けます(15度から開始)。
3.文字が鮮明に見えていることを確認しながら、頭を正面に戻します。
4.「患側傾斜→正面」を10回繰り返します。
【なぜ患側方向への頭部傾斜が重要なのか】
患側への動作を「視界が安定している安全な状態」でする経験を
脳に積ませることで、脳が「患側への動きは危険ではない」という
新しい学習をします。
これが「動作中に肩が痛くなりにくくなる」という根本的な変化につながります。
5.STEP4終了後:最終評価
プログラム全体の最終評価として、ベースラインの動作テストを再実施します。
各STEPの介入前と比較して、痛みのレベル・可動域・
動かした時の質感(滑らかさ・解放感)を総合的に確認してください。
参考文献: Kavounoudias A, et al. (1999). Specific whole-body shifts induced by frequency-modulated vibrations. Neuroscience Letters, 266(3), 181-184.




プログラムの継続計画──8週間で「再発しない肩」を作るロードマップ

フェーズ1(1〜2週目):「あなたの主要問題システム」の特定
毎日全4STEPを実施し、各STEP後の再評価の変化量を記録します。
「STEP1で大きく変わるが、STEP2ではあまり変わらない」という
傾向が見えてきたら、それがあなたの主要問題システムです。
このフェーズの目的は治癒ではなく、あなたの神経系の地図を描くことです。

フェーズ2(3〜5週目):主要システムへの集中的介入
特定した主要システムのSTEPに時間と回数を増やします。
例えば「STEP1が最も効果的」なら、滑動性追跡を一日2〜3セット行い、
追跡方向・速度・角度のバリエーションを増やします。
「STEP3が主要」なら、肋骨側屈の角度と呼吸の深さを段階的に増やします。

フェーズ3(6〜8週目):「動的場面」への統合と定着
症状が大幅に改善したら、日常動作や運動動作に組み込む段階に入ります。
例えば「歩きながらSTEP1の追跡を行う」
「肩を使う動作(持ち上げ・投げる・引く)と組み合わせて
STEP4のVORを行う」など、実際の動作文脈での神経統合を進めます。
これにより「スポーツ中・仕事中・家事中」など、あらゆる場面での
再発が防止されます。
症状が消えてからも4〜6週間継続することを強く推奨します。
神経可塑性による恒久的な変化は、症状消失後も継続刺激が必要です
(Doidge, 2007年)。
「治ったからやめる」のが再発の最大の原因です。




第2部のまとめ:「肩に触れずに」肩が変わる体験が示す、新しい医療の地平
このプログラムを正しく実施した方の多くが体験するのは、
これまでの肩への直接治療では一度も経験したことのない「即時の変化」です。
STEP1の5回の眼球追跡で、何ヶ月も制限されていた
腕の挙上角度が突然5〜10度広がる。
STEP3の肋骨呼吸で、長年の肩の「詰まり感」がふっと消える。
これは奇跡でもマジックでもありません。
脳が受け取る感覚情報の質が改善され、「肩を守る必要がある」という
防衛指令が解除された、という神経科学的に完全に説明可能な現象です。

◆STEP1(滑動性追跡):対側半球の前頭眼野を刺激し、
肩の運動制御システムを直接活性化する
◆STEP2(C5可動化+腕神経叢モビライゼーション):肩の神経的上流をリセットし、
腕全体への神経信号の質を改善する
◆STEP3(肋骨側屈+横隔膜呼吸):肩甲骨の滑走台を解放し、
補助呼吸筋の過負荷を除去する
◆STEP4(VOR応用):動的場面での肩の安全基盤を脳に学習させ、
再発を防止する
あなたの肩が繰り返し痛みを再発させてきた理由は、
肩そのものに欠陥があったからではありません。
脳が「肩周辺の神経環境は不安定で危険だ」と判断し続けてきたからです。
今日から、その判断材料を変えていく旅が始まります。
ぜひ、今回ご紹介した方法を継続的に実践して頂き、
あなたの肩痛が改善できれば幸いです(๑•̀ㅂ•́)و✧
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう(*^^*)

【主要参考文献】
・Andersen RA & Cui H. (2009). Intention, action planning, and decision making in parietal-frontal circuits. Neuron, 63(5), 568-583.
・Butler DS & Gifford L. (1989). The concept of adverse mechanical tension in the nervous system. Physiotherapy, 75(11), 622-636.
・Coppieters MW & Butler DS. (2008). Do "sliders" slide and "tensioners" tension? Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 38(8), 488-493.
・Kibler WB, et al. (2013). Clinical implications of scapular dyskinesis in shoulder injury. British Journal of Sports Medicine, 47(14), 877-885.
・Kolar P, et al. (2010). Postural function of the diaphragm. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 40(4), 235-245.
・Giamberardino MA, et al. (2010). Viscero-somatic pain and somatic referral. European Journal of Pain, 14(S1), 49-55.
・Kavounoudias A, et al. (1999). Specific whole-body shifts induced by frequency-modulated vibrations. Neuroscience Letters, 266(3), 181-184.
・Doidge N. (2007). The Brain That Changes Itself. Viking Press.
・Moseley GL & Butler DS. (2015). Fifteen years of explaining pain. Journal of Pain, 16(9), 807-813.

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