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安部元隆プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

【新常識】「押す」か「耐える」かで効果が真逆!?あなたのリハビリが効かない意外な理由

安部元隆

安部元隆

テーマ:筋トレ



こんにちは、GENRYUです(^^)
「筋力トレをしたら、余計に痛みやしびれが強くなった」
「体幹強化のためプランクをしているのに、体幹がグラグラする」
こんな経験はありませんか?
良かれと思ってやっているトレーニングが、実はあなたの症状と
「相性」が悪いとしたらどうでしょうか?
というよりも、これらを知らずに「筋トレ」を
行っているケースがとても多いと感じています。
今回は、最新の神経科学の視点から、
「アイソメトリックス(等尺性収縮)」の知られざる真実についてお話しします。
実は、同じ「止まって力を入れる」運動でも、
「壁を押す」のと「重りに耐える」のでは、
脳への信号の伝わり方が全く違うことが分かってきました。
この違いを知っているだけで、長引く「手のしびれ」や「繰り返す捻挫」の
解決スピードが劇的に変わるかもしれません。
では、早速やっていきましょう!




第1章:アイソメトリックスには「2種類」ある
アイソメトリックス(等尺性収縮)とは、
関節を動かさずに筋肉に力を入れる運動のことです。
リハビリの定番ですが、実は大きく分けて2つのタイプが存在します。

1. 克服アイソメトリックス(Overcoming Isometrics)
* イメージ: 「動かない壁を全力で押す」
* 動作: 自分の力で、動かない対象物を動かそうとする(克服しようとする)動作。
* 感覚: 自分の内側から外側へ力を発揮する感覚。

2. 屈服アイソメトリックス(Yielding Isometrics)
* イメージ: 「重い買い物袋を肘を曲げて持ち続ける」
* 動作: 外部からの力(重力やゴムバンドの張力)に対して、
負けないように耐える(屈服しないようにする)動作。
* 感覚: 外からの力に抵抗して位置をキープする感覚。
「どっちも筋肉を使ってるから同じでしょ?」
そう思うかもしれませんが、**脳と神経にとっては別物**なのです。




第2章:脳への影響がまるで違う!「皮膚」vs「関節」
最新の研究によると、この2つの運動は、
それぞれ異なる神経回路を活性化させることが判明しました。

【克服(押す)】は「皮膚」の感覚を目覚めさせる
動かない壁を押すような「克服アイソメトリックス」を行うと、
**「皮膚筋反射」**と呼ばれる反射が活性化します。
脳は、皮膚からの感覚情報(触覚や圧覚)をより多く利用して、力を制御しようとします。
つまり、**「感覚のスイッチ」を入れるのに適しています。**

【屈服(耐える)】は「関節」の安定性を高める
重りに耐えるような「屈服アイソメトリックス」を行うと、
**関節周辺の受容器**からの活動が活発化します。
脳は、「今、関節がどの位置にあるか」「どれくらいブレているか」という情報を
必死に集めようとします。
つまり、**「関節の安定スイッチ」を入れるのに適しています。**

『注意点』
痛みやしびれが強い場合、または急性期の怪我の場合は、
自己判断で行わず、必ず医師や専門家の診断を受けてください。




第3章:【実践】症状別・正しい使い分けマニュアル
では、具体的にどのように使い分ければ良いのでしょうか?
間違った方を選ぶと、症状が悪化することもあるため注意が必要です。

ケースA:手根管症候群・しびれ・感覚が鈍い人
「克服アイソメトリックス(押す)」を選んでください!
手がしびれていたり、感覚が鈍かったりするのは、
脳への「感覚入力」が不足している、あるいはエラーを起こしている状態です。
ここで必要なのは、皮膚感覚をブーストさせることです。
* NG例: 重いダンベルを持って耐える(屈服)。
* 関節への負担が増え、逆にしびれが強くなることがあります。
* OK例: 胸の前で両手を合わせて、全力で押し合う(合掌のポーズで押し合い)。
* 皮膚からの情報量が増え、終わった後にしびれが軽減したり、
感覚がクリアになったりします。

ケースB:捻挫癖・脱臼癖・関節がグラグラする人
「屈服アイソメトリックス(耐える)」を選んでください!
何度も足首を捻挫していたり、肩が抜けやすかったりするのは、
脳が「関節の位置」を正確に把握できていない(運動制御の低下)状態です。
ここで必要なのは、関節のセンサーを叩き起こすことです。
* NG例: 足を固定して壁を蹴り続ける(克服)。
* パワーはつきますが、繊細なバランス能力(安定性)の
向上には直結しにくい場合があります。
* OK例: つま先立ちをして、踵を浮かせたままキープする(屈服)。
* 重力に負けないよう微調整を続けることで、関節の安定性が向上します。




第4章:あなたの体で実験してみよう(セルフチェック)
人間の体は複雑です。「右手はしびれるけど、左足首は緩い」という方もいるでしょう。
だからこそ、部位ごとに「実験」することが重要です。
【実験の手順】
1. 評価:
* 今の症状を確認します(しびれの強さ、関節の動かしやすさなど)。
2. 実践:
* しびれがある部位なら、壁や床を「押す」動作(克服)を5秒×3セット行ってみる。
* 不安定な部位なら、中腰や持ち上げ動作で「耐える」動作(屈服)を5秒×3セット行ってみる。
3. 再評価:
* さっきと比べてどうですか?
* 「あ、指先の感覚が戻った!」と思えば、そのアプローチは大正解です。
* 逆に「なんか余計に重だるくなった…」と思えば、逆のタイプを試してみてください。



まとめ:脳に合わせてトレーニングを選ぼう
「筋トレ=筋肉をつける」だけではありません。
アイソメトリックスは、使い方次第で
**「脳への入力信号を調整するツール」**になります。
* 感覚(しびれ)の問題には「克服(押す)」
* 関節(不安定)の問題には「屈服(耐える)」
このシンプルなルールを覚えているだけで、
あなたのリハビリやトレーニングの質は格段に上がります。
もし、「自分にはどっちが必要なのか分からない」
「複数の症状が混ざっていて判断が難しい」という方は、
ぜひ一度ご相談ください。
神経学的な評価を行い、あなたの脳と体に最適なメニューを処方します。
無理に頑張るのではなく、「正しく」頑張ることで、
体は驚くほど素直に応えてくれるようになりますよ(๑•̀ㅂ•́)و✧
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう(*^^*)

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安部元隆
専門家

安部元隆(理学療法士)

GENRYU式 綜合整体

科学的根拠に基づいた知見と臨床経験から得られた知見を組合せ「根本原因を探し、戻りが少ない治療法」『GENRYUメソッド』を提供しています。問題点をキチンと細分化して捉え、1つ1つその問題を解決します。

安部元隆プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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