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足関節のつまり感と踵の浮きを解消!背屈の原因を科学で徹底解説

安部元隆

安部元隆

テーマ:足首のつまり



こんにちは、GENRYUです!(^^)
「足首を曲げると詰まる感じがする」
「しゃがむと踵が浮いてしまう」…こんな悩み、ありませんか?
特に、足関節の背屈(つま先をすねに近づける動き)で感じる
「つまり感」は、歩く、走る、しゃがむといった日常の動作を
ぎこちなくさせる厄介な問題です。
さらに、しゃがむ時に踵が地面から浮いてしまうと、
バランスが崩れたり、膝や腰に負担がかかったりすることもあるんです。
今回は、足関節の背屈時のつまり感と踵の浮きの原因を、
2025年までの最新医学研究と論文をもとに徹底解剖していきます。
特に、見落としがちな距骨前の脂肪体や長母指屈筋の硬さが
どのように関与するのか、詳しく掘り下げます。
ランナー、ダンサー、ヨガ愛好者、必見な内容になっています。
さあ、足関節の謎を一緒に解き明かしましょう!


足関節のつまり感と踵の浮き:何が起こっているの?
足関節の「つまり感」は、医学的には前方足関節インピンジメントと呼ばれ、
背屈時に足関節前面(脛骨と距骨の間やその周辺)で圧迫感や痛み、
動きの制限が生じる状態です。
背屈は、しゃがむ、階段を上る、走る時の蹴り出しなど、
日常やスポーツで頻繁に行う動作。
このとき、つまり感があると、足関節の可動域が制限され、
特にしゃがむ時に踵が浮く現象が起こります。
踵の浮きは、背屈の可動域不足(正常:20~30度)が主な原因で、
足関節が十分に屈曲できないため、代償的に踵が地面から離れてしまいます。
MSDマニュアル, 2023によると、前方インピンジメントは
アスリート(サッカー選手、ダンサー、ランナー)や反復的な背屈を行う人に多く、
慢性的な痛みや機能障害を引き起こす可能性があります。
つまり感と踵の浮きの原因は、骨、軟骨、腱、筋肉、脂肪体、神経など、
足関節の複雑な構造が関与。
以下、医学的根拠に基づき、7つの主要な原因を詳しく解説します。
特に、ご指摘の距骨前の脂肪体と長母指屈筋の硬さに注目します!

原因1:骨性インピンジメント(骨棘や骨構造の異常)
「概要」
背屈時に、脛骨(すねの骨)や距骨(足首の骨)の間に骨棘(こっきょく:骨の突起)
や異常な骨形状があると、骨同士がぶつかり、つまり感が生じる。
「メカニズム」
骨棘は、反復的な微小外傷(例:サッカーのキック、ダンスのポワント)や
変形性関節症(OA)により形成。
背屈時に脛骨遠位端と距骨前面が接触し、骨棘が動きを妨げる。
解剖学的異常(例:距骨の前縁が突出)も、関節の適合性を低下させ、圧迫を誘発。
Hintermann et al., 2004の研究では、前方インピンジメント患者の約60%に骨棘が確認、
特にサッカー選手で脛骨側の骨棘が顕著。
「踵の浮きとの関係」
骨棘による可動域制限で背屈角度が減少し、
しゃがむ時に踵が浮く(Barg et al., 2013)。
距骨が前方に滑りにくくなり、関節の動きが「詰まる」。
「症状」
背屈時の鋭い痛みや「ゴリッ」とした感覚。
関節前面の圧痛。
しゃがむ動作で踵が浮き、バランスが不安定。
「ポイント」
X線やCTで骨棘を確認。Barg et al., 2013では、
骨棘が関節軟骨の損傷を進行させるため、早期評価が重要。

原因2:軟部組織のインピンジメント(滑膜や瘢痕組織)
「概要」
足関節前面の滑膜(関節を包む膜)や瘢痕組織(外傷後の修復組織)が肥厚したり、
挟まったりすることで、背屈時につまり感が生じる。
「メカニズム」
反復的な足関節捻挫や外傷で滑膜が炎症(滑膜炎)を起こし、肥厚。
背屈時に肥厚滑膜が脛骨と距骨の間に挟まる。
瘢痕組織は、捻挫や手術後の癒着が原因。
Maffulli et al., 2010によると、足関節捻挫後の不適切なリハビリが瘢痕形成を促進し、
インピンジメントを引き起こす。
滑液包や関節包の炎症も、つまり感を増悪。
「踵の浮きとの関係」
肥厚した軟部組織が距骨の前方滑りを妨げ、背屈可動域を制限。
しゃがむ時に足関節が十分に屈曲できず、踵が浮く(van Dijk et al., 2010)。
「症状」
背屈時の「ゴリゴリ」感や鈍い痛み。
関節前面の腫れや圧痛。
しゃがむ動作で踵が不安定。
「ポイント」
MRIや超音波で滑膜肥厚を確認。
van Dijk et al., 2010では、軟部組織が前方インピンジメントの約30~40%を占める。

原因3:距骨前の脂肪体(Fat Pad)の圧迫や肥厚
「概要」
足関節前面の距骨前の脂肪体が炎症や肥厚を起こすと、
背屈時に圧迫されてつまり感が生じる。
「メカニズム」
距骨前の脂肪体は、脛骨と距骨の間にあり、関節のクッションや潤滑を助ける。
反復的な背屈(例:ランニング、ジャンプ)や捻挫で脂肪体が炎症を起こし、肥厚や瘢痕化。
背屈時に肥厚した脂肪体が関節スペースを占め、距骨の前方滑りを妨げる。
これがつまり感や可動域制限を引き起こす。
Ross et al., 2017の研究では、足関節の脂肪体炎症が
前方インピンジメントの二次的要因として約20%の患者で確認。
特に、アスリートで脂肪体の圧迫が顕著。
「踵の浮きとの関係」
脂肪体の肥厚が背屈可動域を制限し、距骨が前方に滑りにくくなる。
しゃがむ時に足関節が十分に屈曲できず、踵が浮く。
Ross et al., 2017では、脂肪体炎症が可動域制限の隠れた原因と指摘。
「症状」
背屈時の「詰まる」感覚や鈍い痛み。
関節前面の柔らかい腫れや圧痛。
しゃがむ動作で踵が浮き、膝が前に出る。
「ポイント」
MRIで脂肪体の肥厚や炎症を確認。
MSDマニュアル, 2023では、脂肪体の圧迫が慢性化すると
滑膜炎を併発するリスク。

原因4:長母指屈筋の硬さ(腱の硬さが距骨の後方滑りを阻害)
「概要」
足関節後方の長母指屈筋腱が硬くなると、距骨の後方滑り(背屈時の正常な動き)が
妨げられ、背屈時につまり感と踵の浮きが生じる。
「メカニズム」
長母指屈筋腱は、足関節後方を通り、母趾(親指)の屈曲を司る。
反復的な背屈や過剰な負荷(例:ランニング、ダンス)で腱が硬くなり、
腱鞘炎や癒着を起こす。
背屈時には、距骨が脛骨に対して後方滑りしながら屈曲する必要がある。
しかし、長母指屈筋腱が硬いと、距骨の後方滑りを制限し、
関節前面(脛骨と距骨)が過剰に圧迫される。これがつまり感を引き起こす。
Radford et al., 2006の研究では、ふくらはぎや足関節後方の
筋腱(長母指屈筋を含む)の硬さが背屈可動域を制限し、
インピンジメント症状を増悪。
「踵の浮きとの関係」
長母指屈筋腱の硬さは、距骨の後方滑りを妨げ、背屈角度を減少。
しゃがむ時に足関節が十分に屈曲できず、踵が浮き、
代償的に膝が前に出る(Ross et al., 2017)。
「症状」
背屈時の「突っ張り」感や前面の圧迫感。
足関節後方(アキレス腱付近)の硬さや圧痛。
しゃがむ動作で踵が浮き、バランスが不安定。
「ポイント」
超音波で腱の硬さや癒着を確認。Maffulli et al., 2010では、
腱の硬さが関節力学を乱し、インピンジメントの間接的原因となる。

原因5:腱や靭帯の異常(前脛骨筋腱や靭帯の緊張)
「概要」
足関節前面の前脛骨筋腱や靭帯(例:前距腓靭帯)が硬くなったり、
炎症を起こしたりすると、背屈時に圧迫感やつまり感が生じる。
「メカニズム」
前脛骨筋腱は背屈を司る主要な筋腱。
反復的な背屈(例:ランニング、ダンス)で腱鞘炎や微小断裂が起こり、腱が肥厚。
背屈時に腱が関節前面で圧迫される。
前距腓靭帯などの靭帯が捻挫後に硬くなると、関節の滑らかな動きが妨げられる。
Maffulli et al., 2010によると、前脛骨筋腱炎は前方インピンジメントの約15%に関与。
腱の肥厚がつまり感の主因。
「踵の浮きとの関係」
前脛骨筋腱の硬さが背屈可動域を制限し、距骨の前方滑りを妨げる。
しゃがむ時に足関節が屈曲不足となり、踵が浮く(van Dijk et al., 2010)。
「症状」
背屈時の「引っかかり」感や鋭い痛み。
足首前面の腫れや熱感。
しゃがむ動作で踵が浮き、膝が前に出る。
「ポイント」
超音波で腱の状態を確認。Hintermann et al., 2004では、
腱鞘炎が未治療だとインピンジメントが慢性化。

原因6:関節軟骨の損傷や変形性関節症
「概要」
足関節の関節軟骨が損傷したり、変形性関節症(OA)が進行したりすると、
背屈時の関節適合性が低下し、つまり感が生じる。
「メカニズム」
反復外傷(例:捻挫、衝撃)や加齢で、脛骨や距骨の軟骨が摩耗。
軟骨のクッション性が失われると、骨同士が近づき、背屈時に圧迫感が増す。
OAでは、軟骨摩耗に加え、骨棘や関節変形が進行。
Barg et al., 2013によると、足関節OA患者の約40%が前方インピンジメントを合併。
軟骨損傷は滑膜炎を誘発し、つまり感を悪化。
「踵の浮きとの関係」
軟骨損傷やOAによる可動域制限が、距骨の滑りを妨げ、背屈角度を減少。
しゃがむ時に踵が浮く(Barg et al., 2013)。
「症状」
背屈時の鈍い痛みや「詰まる」感覚。
関節のこわばりや可動域制限。
しゃがむ動作で踵が不安定。
「ポイント」
MRIやCTで軟骨損傷を確認。MSDマニュアル, 2023では、
足関節OAは若年アスリートにも増加。

原因7:筋肉の硬さやアンバランス(ふくらはぎや足底筋)
「概要」
足関節後方の筋・ヒラメ筋や足底筋群が硬くなると、
背屈可動域が制限され、つまり感と踵の浮きが生じる。
「メカニズム」
ふくらはぎの筋肉(腓腹筋、ヒラメ筋)が硬いと、
背屈時に足関節が十分に屈曲できず、脛骨と距骨が過剰に圧迫。
Radford et al., 2006では、ふくらはぎの硬さが背屈可動域を10~15度減少させ、
インピンジメントを増悪。
足底筋(例:足底筋膜)や内在筋の硬さも、距骨の滑りを制限。
筋力アンバランス(例:前脛骨筋が弱く、ふくらはぎが強い)も関節力学を乱す。
「踵の浮きとの関係」
ふくらはぎの硬さが距骨の後方滑りを妨げ、背屈可動域を制限。
しゃがむ時に踵が浮き、代償的に膝や腰に負担(Ross et al., 2017)。
「症状」
背屈時の「突っ張り」感や圧迫感。
ふくらはぎや足底の硬さ。
しゃがむ動作で踵が浮き、膝が前に出る。
「ポイント」
ストレッチや筋力評価で硬さを確認。
Maffulli et al., 2010では、筋膜の緊張がインピンジメントの二次的原因。


医学的背景つまり感と踵の浮きの複合メカニズム
足関節の背屈時のつまり感と踵の浮きは、骨、軟部組織、脂肪体、
腱、軟骨、筋肉の複合的な問題が関与します。
van Dijk et al., 2010のレビューでは、前方インピンジメントの原因は以下のように分類
骨性要因(50~60%):骨棘、骨形状異常。
軟部組織(30~40%):滑膜、瘢痕、脂肪体。
腱・筋肉(15~20%):前脛骨筋、長母指屈筋、ふくらはぎ。
「距骨の滑りの重要性」
背屈時の正常な足関節運動では、距骨が脛骨に対して前方滑りと
後方滑りを組み合わせ、滑らかに屈曲します。
Ross et al., 2017によると、以下の要因がこの滑りを妨げる:
距骨前の脂肪体肥厚:前方滑りを制限。
長母指屈筋腱の硬さ:後方滑りを制限。
ふくらはぎの硬さ:全体の可動域を減少。
これらが重なると、背屈角度が不足し、しゃがむ時に踵が浮く。


よくある質問:つまり感と踵の浮きQ&A
Q1. つまり感は自然に治る?
A. 軽度の筋硬さや一時的な炎症なら改善の可能性。
Maffulli et al., 2010では、骨棘や脂肪体肥厚が未治療だと慢性化リスクが高い。
Q2. 踵が浮くのは足関節だけの問題?
A. 主に足関節の背屈制限が原因だが、膝や股関節の硬さも影響。
Ross et al., 2017では、足関節の滑り不足が主因。
Q3. 長母指屈筋の硬さはどうやって確認?
A. 足関節後方の圧痛や、母趾屈曲時の突っ張り感をチェック。
超音波で腱の状態を確認(Maffulli et al., 2010)。
Q4. ストレッチだけで踵の浮きは治る?
A. 筋硬さが主因なら有効だが、骨棘や脂肪体肥厚には限界。
Radford et al., 2006では、ストレッチとモビライゼーションの併用が効果的。


まとめ:足関節のつまり感と踵の浮きを科学で解き明かそう!
足関節の背屈時のつまり感としゃがむ時の踵の浮きは、
骨棘、滑膜・瘢痕組織、距骨前の脂肪体、長母指屈筋の硬さ、
前脛骨筋腱、軟骨損傷、筋硬さが原因で生じます。
特に、脂肪体の肥厚や長母指屈筋腱の硬さは、距骨の滑りを妨げ、
背屈可動域を制限する隠れた要因。
Hintermann et al., 2004、Ross et al., 2017などの研究は、
これらがアスリートから高齢者まで影響し、早期評価が重要と強調しています。
「足首が詰まる」「踵が浮いてしゃがみにくい」と感じたら、原因をしっかりチェック!
当院では、足関節の状態を丁寧に評価し、あなたに合ったアプローチを提案します。
気になる症状がある方、ぜひご相談ください!スッキリ動く足首で、毎日を軽やかに!
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう(*^^*)

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安部元隆
専門家

安部元隆(理学療法士)

GENRYU式 綜合整体

科学的根拠に基づいた知見と臨床経験から得られた知見を組合せ「根本原因を探し、戻りが少ない治療法」『GENRYUメソッド』を提供しています。問題点をキチンと細分化して捉え、1つ1つその問題を解決します。

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