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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

ブランディング?

2019年2月28日

テーマ:京都コムニタス設立の理念

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

先日、東京のとある会社が、取材?営業?なんとも言えない立ち位置でお越しになられました。話がまとまったのか、まとまっていないのか、次の話があるのか、ないのかもわかりませんので、企業名は出しませんが、あまり好ましい状態ではありませんので一言、二言、三言。

当塾に対して、だいたい年間20から30社の企業が、広告をはじめとして様々な形でアプローチをしてくださいます。基本的に私はお話は聞くように心がけています。この世知辛い時代、企業も助け合って行かねばならないでしょうし、お互い持ちつ持たれつということはあり得てよいと考えています。

本件企業様は、最初のアプローチは、私個人か京都コムニタスか両方か、よくターゲットがわからなかったのですが、私たちにフィットする雑誌やテレビとブッキングさせて、それが成立したら料金を支払うというモデルを提案してくれました。
この方々が仰るには、「私や京都コムニタスの魅力を余すところなく世間に伝える」のだそうです。

実は、私自身も、これができているとは思いません。私個人だけを見ても、一体自分が何屋さんなのか、わからなくなるときがあります。随分前に亡くなった父の自らを指した数少ない言説「器用貧乏隣のあほに使われる」は今も私の心に突き刺さったままですが、この年になって、その血か遺伝子が活性化してきているのか、より自分が何であるかについて、言葉で表現しにくくなってきました。ですから、他者の目から見た私、京都コムニタスには大いに興味を持っています。ただ、どの方にも同じことを言っているのですが、私たちの業種はかなり特殊です。大学受験までの受験とは、まったく性格を異にします。ですから、最低限として、大学院が何であるか、大学院に行く意味をしっかり理解している方と話したいと考えています。少なくとも広告を語る方々には、通常の塾や予備校とは別カテゴリーで見ていただきたいと願っています。興味がなければ特にお声かけいただく必要もないと思います。
私としては、「一緒に仕事をしよう」と仰るならば、できるならこれからの大学院のこと、海外の私たちと同業のあり方について、情報をいただけることなどを期待しています。
申し訳ないですが、「公認心理師って何ですか」「臨床心理士って何ですか」「仏教を大学院でどうやって勉強するのですか」「大学院って何かすごいですね」といった状態の方とは、文字通り話にならないと思います。一緒にどうやって仕事をするのか想像ができません。
私個人がそれほど魅力的な人間であると、自分では思いませんが、今の私があるのは、大学院を出たからであり、仏教学という学問に惚れ込み、のめり込んだからです。コムニタスという名前も仏教が絡んでいるのです。「すごい名前ですね」は結構ですが、そのあと「どういう意味ですか」は勘弁して欲しいと思います。

いつの時代も広告費というのは、一般人からすると、恐ろしい金額を要求されます。他人から、そういった金銭を取ろうとするなら、やはりそれ相応の人と交渉したいというのが本音です。私たちが気づかない視点、新しい情報、手の届いていない情報、それをいただけるなら、メディア媒体など何でも良いと私は考えています。

本件企業様について、私は、事務方や主任には、「まぁ、おそらく自前、ないし子会社のネットテレビあたりに出すことをブッキングと称しているだろう」と予測はしていました。私としては、別にそれでも構わなかったのですが、蓋をあけてみると、そのままでしたので、少々心が引きました。それでも、会う以上は話はしっかり聞かせてもらおうと、90分時間を取り、聞きましたが、私が心を動かされる情報はありませんでした。誤解があるのかもしれませんし、ネットの動画を使ったブランディングに、確たる関心はありませんので、それこそ私自身が不勉強ですが、私でも知っているような有名人と横並びで出るそうです。「こういった方々はお金はらってまでブランディグの必要はないのでは?」と聞くと、「彼らからはお金はもらっていません」とのこと。「不公平ですね」「・・・」「そこに私がでても、埋没してしまうように思いますが・・」「それこそがブランディングなんです!」
多分違います。「誰この人」で終わるか、「まぁ取りあえずクリック・・フーン」で終わる以上のことが想定できませんでした。申し訳ありませんが、その有名人たちの動画を見ても、どこかで聞いた話だけが出ていて、とくに魅力を余すところなく引き出せているとは思えませんでした。

自己ブランディングは、面接対策には必須ですから、私も塾で生徒に対してよくやります。私はそれぞれの生徒さんと、それこそ何十時間も話し合い、その人の魅力や能力を少しずつ掴んでいき、書類に文章化するところからはじめ、最終的には面接で、自己アピールできるように形にします。その際、私という他者から見た、本人も気づかない魅力を伝えるところから始まります。その人にしかない魅力は、そんなに簡単には引き出せるものではないのです。しっかり勉強して、コミュニケーションをとって、信頼関係ができて、はじめて見えてくると思っています。


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