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コラム

皆同じでなければならない奇妙な世界 ~出来る人と出来ない人、互いの違いを認め合う人に優しい社会~

2016年10月18日

テーマ:思考と考察・生き方を学ぶ

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

私は発達障害などの生きづらさに対して、皆が皆現行社会の仕組みや制度に合わせなければならないという意識こそ
改めていくべきではないかと考えます。

そもそもどうして皆同じでなければならないのでしょうか?
なぜ皆同じ基準を強制し、当てはめようとするのでしょうか?
一人一人個性(感性)が違うのに、皆一緒だなんて出来るはずがありません。
不可能を可能にしようというんですからどうしても無理が生じるわけです。

発達障害の本人ですら、何の疑いもなくそうしなければならないと思い込んでるのですから
まずはなぜそうする必要があるのかを教えてあげないと。
ただ何となくという理由なら、まずはそこから考えないと。

そして必ずしもそうする必要がないのであれば、あえて皆同じでなくても良いような選択肢や方法を考え
そういった環境を用意する事が望ましいのではないかと思います。

皆が皆同じように出来るなら問題はないですが
同じ事をするのでも皆同じ様には出来ないのですから
出来なければ恥としたり出来ない人を罵るのは、他者をおとしめる事でしか自分を評価出来ない器の小さな人であり
人に厳しい社会である事は言うまでもありません。

例えば税金を納めたくても納められない人も居るわけです。
学校に通いたいのに通えない人も居る。
したいのに出来ない人が居る。
これがこの世の中なんです。

では税金を納めるという事がそもそも良い事なのか?
学校に通わない事はいけない事なのか?
納めなければならないならなぜそうする必要があるのか?
通う必要があるならなぜ通う必要があるのか?
そしてそうする事によってどうなるのか?納められた税金や学校生活の現実や実態はどうなのか?

その他社会保障制度なども然り、まだまだこういった問題に対して考察の余地があり
真剣に考えていく必要があると思います。

私は何も税金や学校に通う必要性やその是非を言ってるのではありませんが
制度を強制したり同じ価値観の押し付けは人を潰してしまいます。
そうしたいのに出来ない人も居る、したくない事を無理に強制させられる。

これってどこにどんな正義がある?

道理や理屈じゃなくて、だったら他の方法を模索してみる、物事の本質に向き合ってみる。
そうする事で偽善の裏に隠された本当の正義が見えて来るのかもしれません。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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