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コラム

世の中、敵を作る事で上手くいく

2012年6月15日

テーマ:思考と考察・生き方を学ぶ

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

皆さんなるべく敵を作らずに
出来れば穏便に過ごせればと思ってませんか?

しかし現実には、イジメの標的やからかう対象を作ったりして
多くの対立(敵対関係)を生み出しています。

ではそのような自分をイジメて来るような人にまで
仲良く接しなければならないのでしょうか?

敵を作らないという事は、このような人にまでペコペコして
常に相手に合わせてなければなりません。
それでもあなたの事を快く思わない人もいるわけです。

人が生きていれば、別に恨みはなくても何となく好き嫌いはありますし
その中で対立も自然と発生するものです。
それでも無理して敵を作らないようにする事は
自分を抑えて、人の言いなりになって生きるという事になるんですね。

ではここで、自分と対立する人がどういう人かを考えてみると
自分にとって不利益になる人。
つまり、自分と利害の一致しない人
もしくは害を及ぼすだけの人だと言えます。
決してイジメの対象や、叩きのめす相手といった
表面的な行為としての対立ではありません。

何かで対立するという事は、相手とは違う立場にいるわけです。
相手とは違う立場にいるという事は、そこに利益が発生するんですね。

人は他人と同じ物を所有していても、そこに利益は生まれません。
だって既に持っているのだから。

むしろ同じ物を所有しているからこそ対立が生まれるんです。
仲間内(同類)で、自分の方が優れてるんだと優位に立ちたいから。
人より優位に立つと、それだけ多くの利益を得られます。

これは良いように作用すると、競争相手として成長に繋がります。

という事はつまり、あなたの所有してるものを求めてる人
=あなたと利害関係の一致する人も出てくるというわけなんですね。
利害関係の一致してる人とは対立は生まれません。

ですから誰かと対立するとは
一人ぼっちになって誰かと敵対する事ではないんです。
対立する人もいれば、あなたに利益をもたらす人もいる。
このようにして対立というものは、自然と生まれるようになってるんですね。

それでも敵を作らないという事は
誰の利益にもならないように、自分を抑え込んでる事になりますし
それで気を遣って遠慮しながら生きてるわけですから
生きるのがしんどいに決まってます。

自分と利害の一致する人にこそ気をかけるべきで
自分と対立する人の事なんか気にして小さくなる必要はありません。
ましてや害を及ぼしてくるような人には特にです。

だからこそ、あえて敵を作らないようにするのではなく
むしろ対立が起こるのは当然のものとして
そんな事に気を遣ってるくらいなら
もっと人の利益になるような事に気を遣いましょうと言ってるんですね。

実際人と対立するのと、対立しないように神経を擦り減らすのとでは
後者の方がしんどい生き方になります。

何度も言いますが、敵とは単なる利害関係上の話で
何か勝敗を決めるために戦う相手ではありません。
単に自分と利害が一致しない人、害を及ぼすような人の事です。
ですから自分の敵だからといって、その人が悪人かといえばそうではありません。

そもそも人間生きていれば、自分の敵となるような人は自然と出てくるもので
むしろ敵なんて全くいないというような人は
誰が自分の敵なのかに気づいてないだけです。

そしてそういった敵になる人にまで気を遣わなければならない人生は
誰にでも気を遣ってばかりのしんどい人生だと言えます。
本当に気を遣う人にだけ気を遣っていればいいのです。

自分の敵になるような人にまで気を遣うとなると
何でこんな人にまで気を遣わなければならないのかと
自分の中で心の不一致が起こるんですね。
それはその相手と利害関係が一致してないから。
だから気疲れしてしんどくなるんです。

なるべく敵を作らないようにするよりも
利害関係を見極められるようになる事の方が大切です。

そしたら自分にとって本当に必要なものは何か
必要な人とは誰なのかが見えてくるようになりますよ。
利害関係とは、自分が与えるだけ、与えられるだけの関係ではないですからね。
相互利益によって成り立つのです。



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この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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