パワハラ、部下が逆転勝訴 専門家なのにという声
今回は、「結婚指輪をはずせ」と言ったことは
パワハラになるのかどうかについて
考えてみたいと思います。
パワハラと部下から指摘されるのを恐れて上司が部下を厳しく指導できない
ということで困っているようです。
最近は、ちょっとしたことでパワハラ、パワハラと何かにつけて
上司を脅すような従業員もいてそれはそれで問題ですが、
やはりどういう内容だとパワハラに
なるのかくらいの感覚は上司の側はもっていないと
今は一発アウトになることもあり得るので注意しないといけません。
話の流れはありますが、上記の「指輪を外せ」発言が
あった場合、どうなのか?
電力会社で、長時間労働や上司からのパワハラが原因として
社員がうつ病にかかり、自殺しました。その遺族が労災申請をしたと
ころ、申請が却下されたため、裁判所に訴えたのです。
いろいろなパワハラになる言動が他にもあったのですが
「結婚指輪をはずせ」という発言は、パワハラ該当するという
結論にいたりました。自殺に至る原因にも該当するということで
すが、労災申請が却下されたということのほうがあとから
ふりかえると意外なのかなとも個人的には思いました。
職場で結婚指輪をはめていることが注意力低下を招いているとして、
呼び出し面談の際に、「目障りだから、そんなちゃらちゃら
した物は着けるな、指輪は外せ」、といった発言をしたそうで
同様の発言は、少なくとも2回行われているとのことです。
名古屋南労基署長(電力会社)自殺事件ということで結構有名な
事件なので詳細はみておいていただいたほうがいいかもしれません。