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庄司英尚

現場を大事にする社会保険労務士

庄司英尚(しょうじひでたか)

株式会社アイウェーブ(アイウェーブ社労士事務所 併設)

コラム

残業は感染し遺伝する。

働き方改革 労働時間削減 

2018年3月5日 / 2018年9月4日更新

株式会社パーソル総合研究所は、東京大学 中原淳准教授との
共同研究「希望の残業学プロジェクト」の研究結果をまとめて発表しました。

会社員6,000人を対象に大規模な定量調査を実施し、その結果として
、残業は「集中」して、「感染」して、「麻痺」させて、「遺伝」することが
明らかになったとまとめています

上司を対象に調査したところ、「優秀な部下に優先して
仕事を割り振っている」人が60.4%を超え、スキルの高いメンバーに
残業が集中していることが明らかになりました。


調査結果によると残業が発生しやすい組織特性については、
「先に帰りにくい雰囲気」が最も残業への影響力が大きい
として、職場内の同調圧力により、帰りにくい雰囲気が蔓延する
としています。その状態を「感染」と呼んでいます。

また残業時間と幸福度の関係の調査結果では、残業時間
に応じて、「幸福度」は徐々に低下するが、月60時間を超えると
上昇することが明らかとなりました。一方で60時間を超えると
健康リスクはおよそおよそ約2倍になるという結果があります。 (麻痺)

上司が「若いころ、残業をたくさんしていた」場合、その部下も
残業時間が長くなる傾向にあることが明らかになっており、
これを「遺伝」と表現しています。

実際に今でもふといろいろな会社で働いている従業員側の声を
聞いていると、「人がいないから仕方ない」、「やりたくないけどどんどん仕事が
たまってしまうからやらざるを得ない」、「周囲が協力的でなく、誰も助けない」
「社長や役員は仕事をしないで従業員の手助けもしないで昼寝している」、
「残業して当たり前の体質になっていて誰も残業を60時間以上して
いても違和感を覚えない」などといいう意見を聞くことがありました。

この3番目と4番目の麻痺し、遺伝していく流れのところ
が怖いところで麻痺していると正常な判断をできる組織では
なくなっており、過度な長時間労働が主観的な幸福感を
上昇させ、健康被害を軽視してしまうことにあるといえます。

体調を過去にこわしたことがあるのに、任されて仕事をやっていることで
変な勘違いの幸福を少し感じ、それで体調が崩れかけて
弱っているのに気づかなくなっているということもあるのだと思います。

感染については予防しやすいかもしれませんが麻痺は根深く
本人が納得していたりするととても改善できるものでないので
そこがつらいところです。



引用 パーソル総合研究所 「希望の残業学プロジェクト」
https://rc.persol-group.co.jp/news/201802081000.html

■【【株式会社アイウェーブ 公式サイト】

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